<今年の「ゆかた風鈴祭り」の特別企画「小樽太夫道中~小樽花街物語~」>
8月3日(土)-4日(日)の両日、小樽堺町通り商店街主催の、第10回「ゆかた風鈴祭り」が行われました。メイン会場のメルヘン広場には仮設のステージが設けられ、YOSAKOI演舞やバンド演奏、浴衣コンテストなどが行われました。毎年行われていたスィーツの早食い競争に代わって、今年はザンギ(注)の早食い対決が行われました。また最大の呼び物は、第10回目の祭りの特別企画として、「小樽大夫道中~小樽花街物語~」(注)が、行われたことです。
<ザンギ>
このブログで何度も取り上げておりますが、もはや北海道のソウルフードとして定着した「ザンギ」。特定の地域(中国、四国、北海道など)での鶏の唐揚げの呼び名です。また北海道ではタコやイカなど、の唐揚げの一種です。さまざまな調味料(醤油や生姜、ニンニクなど)で濃厚な味付けをした唐揚げで、北海道釧路市の「鳥松」が発祥といわれています。「ザンギ=鶏の唐揚げ」という意見もあれば、「まったく違う別物だ」という意見もあります。
<小樽太夫道中>)(ゆかた祭りパンフレットから)
北前船の交流により発展した商都小樽、令和元年に相応しい内容で再現。太夫には京都花街島原より、禿、振袖太夫と昔ながらの手順で修業を積み…途中略…「葵太夫」をお招きし、堺町通りを美しい衣装で練り歩くほか、島原にのみ伝わる太夫から太夫へと伝えていく舞「いにしえ」を披露します。雅やかな伝統美を観賞してください。
さて、3日(土)については前回のブログで取り上げた「ねことじいちゃん」の写真展を見に札幌に出かけましたので、ゆかた祭りを見ておりません。メイン会場のメルヘン広場は、我が家から50mほどしか離れておりません。事前に入手したチラシによれば、12時半から小樽商大翔楽舞のYOSAKOI演舞が、1時頃には神輿の宮入があるとのこと…
翔楽舞の演舞が数曲続きます。
時間は前後しますが、アカペラライブも行われました。このライブは、ここのステージのほかに、北一硝子、可否茶館、浪漫館前でも行われました。
ガラス小物お土産品店の「浪漫館」前でもアカペラライブが行われていました。
午後1時頃、神輿が数基メルヘン広場のほうにやってきました。神輿の上には実行委員化の方が二人、餅撒きならぬ、袋入りお菓子をばらまいております。
猛暑の中汗だくで神輿を担ぐ…
担いだ後の笑顔が…何とも言えない…
通りには、浴衣姿の女性が目立ちます。
中にはこんな外国人が…
堺町通りに風鈴がいくつも、いくつも続きます。
気に入った風鈴があったのでしょうか、
ちょっと、変わった風鈴、
サングラスの反射が、格好いいね
風鈴アーケードが、今回は例年よりも多かったような気がしました。
堺町通りをさらに突き進んで、中央バスの運河ターミナルと旧ホテルビブラント(旧北海道拓殖BK、現ニトリ芸術村)の間の日銀通りに出ると…
こんな光景が目に飛び込んできました。女性のスカートの裾が虹色に輝いて…
原因はこれ、プリズムに太陽光が反射して、虹色になったのでした。この辺りは、明治、大正、昭和の初めころ、北のウォール街と呼ばれるほど都市銀行が集まっていました。プリズムの右奥に見えるのが、旧日本銀行小樽支店です。現日本銀行金融資料館。
さて、時間も午後3時となって、小樽大夫道中の始まりです。
普段は車道ですが、風鈴祭りの両日は、歩行者天国に開放されます。車道の両側には、風鈴をつるしたアーケードがあります。このアーケードの間を通って、メルヘン広場へと道中が進みます。
下駄の音も高らかに行列は進んでいきます。花魁道中は時代劇テレビ放映等でよく見ますが、実際に見るのは初めてです。