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No1439『多十郎殉愛記』~多十郎の最期の眼に映ったものは…~

「伊藤大輔監督の霊に捧ぐ」という冒頭の言葉に、
中島貞夫監督の並々ならぬ思い入れを感じ、
思わず、背筋を伸ばした。

高良健吾がものすごくよかった。
刀を構えたときのたたずまい、
追手をかわしていくときの、腰の低さ。

荒んだ浪人の思いが、
ぶっきらぼうな中に、淡々と伝わってくる。

殉愛の相手役になる多部未華子もよかった。
この主演二人のふるまいぶりに、釘付け。

伊藤大輔監督の作品に出てくる
「一馬」という同じ名前を使っていて、
その大胆さには、少しびっくりした。

大河内伝次郎が演じた役を、
高良健吾が演じていて、
断末魔に「おとよ」と叫ぶ声が
おとよの耳に届いたかのような演出。

伊藤大輔監督の好きなわらべ歌の使い方も思い出す。

観たのは、今年前半で、書きかけのままだった原稿を
完成させてのアップです。
名作ほど、気合いが入って、完成できないのは
私のジレンマ。
来年は克服して、とにかく完成させます!

読み直して、もう一度観たくなった。

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