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NHKラジオ「すっぴん!」金曜最終回~終わりがあるから始まりがあり、記憶が生まれる~

映画友達が、
携帯ラジオで最終回の朗読を聞き、ありがとうございますと
ツイートに書いていたのを見て、
今日、「聴き逃し」コーナーで、初めて聞いてみた。

「源ちゃんのゲンダイ国語」スペシャルのコーナーで
作家の高橋源一郎さんが朗読された
自作の小説「さよなら、ラジオ」に、
涙が出た。。。

3月20日(金)午前11時50分までは、
「聴き逃し」コーナーで、聞けますので、
ぜひ聞いてみてください。
お薦めです。

【聴き逃し】すっぴん!  | 2020年3月13日(金)放送 | 金曜放送分を聴く | NHKラジオ らじる★らじる http://nhk.jp/radio/?p=2295_17

番組は、NHKラジオ「すっぴん!」の
金曜日放送、高橋源一郎さんが
パーソナリティを務めています。
8年続いたそうです。

番組の最初のほうで、高橋さんが語られた言葉が
心に留まったので、ご紹介します。

「長く続いたものが終わるのは、
とても悲しいといえば、悲しいけれども、
終わるからこそ、何でもすばらしいのじゃないのかな
という気がする。

よく家族のことを聞かれるが、
家から出る、別れるというのは大事なことだと思う。

家族というのは、一つの船に乗って航海しているクルーだと思う。
20歳になり、どこかの港に着いたら、一人乗員が降りて、
また別の家族と旅を始め、
それぞれの旅を続ける。

番組も同じようなもの。
今日で帆をおろすけれども、
それぞれのメンバー、リスナーが
また別の港に向かって旅を続けていく。
それは楽しいことではないか。

終わりがあるから始まりがある。」

番組が始まった当初は、
中田ヤスタカさんのつくったテーマソングで
今は、大友良英さんによるテーマソング。

リスナーからの手紙を読みながら、
前の曲、すっかり忘れてたけど、懐かしいねと
藤井彩子アナウンサーと高橋さんが語り合う中での会話。

藤井彩子アナ「本当に長く使ったもの、慣れ親しんだものが
       なくなってしまうのは、さびしいことですね」

高橋「けど、その上に、また、
   新しいのがやってくるんだよね」

藤井「どっちもいいですものね」

高橋「そういえば、前、そうだったよねと、 
   そこで初めて記憶が生まれるわけ」

終わるから始まりがあるというのは、
私も、小学校の卒業式が終わった後、脳裏に浮かんだ言葉。
でも、終わるからこそ、
いい記憶、思い出が生まれる
というのは、新鮮な発見でした。。。

高橋さんは、自作朗読のあと、
いつか小説を書きたいというリスナーからの手紙に対し、
こんなことも話しておられました。

書くことについて、
「伝えたい何か」を持っているか。
そのとき、「伝えたい誰か」は必要で、
それは、「自分」ということもある。
「もう一人の自分」。

どうしても伝えたいと思ったら、
初めて、言葉を選んだり、工夫をする。
それがスタート。

とても大切なメッセージをたくさん、もらいました。


おまけ

注:朗読を聞く人は読まないでくださいね!!!

 

「ひとたび流れた音楽は、消え去ります。
また、言葉も音も、
どこか空の彼方に消えて行くけれども
それは、なくなるのではありません。
どこか、この宇宙をさまよい続けて、
待っているのです。
その音楽や言葉を必要とする誰かのために。」

新しい一歩を踏みだす時が来ているのかもしれません。

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