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“言葉のきらめき”“みずみずしい存在感”をつかまえる人~瀬田なつき監督~

瀬田なつき監督。1979年大阪生まれ。
土曜から十三の第七芸術劇場で最新作『5 windows』が1週間の限定上映中です。
ぜひ行ってみてください。
予告編

私はこの監督の感性がとっても好きです。
言葉のきらめきを、
生き生きしたその場の空気を、しっかりとつかまえて、観客に伝えてくれる。

『5 windows』は、予告編を観ただけですが、
「今何時?」「2時40分」、この言葉が
なぜか、とってもすてきに聞こえる。

瀬田監督の『あとのまつり』という短編を観て、
「はじめまして」という言葉の響きがとてもすてきで、
ずっと今でも、自分で言ってみたいと思っている。

別に、出てくる女の子がかわいいからとか、声がかわいいからじゃない。
(確かに可愛い女の子が多いけど)。
声の響きが、言葉の言い回しの感じに、魅かれる。
だから、思わず真似をしたくなる。
その子のたたずまいも、とってもすてき。
みずみずしく、生き生きしていて、じっといつまでも見つめていたい心境になる。

だから、私も、同じ言葉をつぶやいて、その子に話しかけてみよう。
「はじめまして」だけじゃ、ものたりないから、
自分でも、なんでもいいから、つぶやいてみたくなる。
なかなか、きらめく言葉は出てこないけど…。

「雨の日の小さなドラマ」

今日。雨の日の残業。
広い部屋に一人きり。
戸棚に書類をとりにいく。
なんだか、ばたばたと騒がしい音が聞こえてきた。
誰か来たのかなと振り向いたが、誰もいない。
ん…?
急に激しくなった雨が窓を打つ音だった。

雨のおしゃべり…。
私のひとりごとの代わりに、雨がしゃべっている。
なんて、にぎやかなんだろう。

The End

どこかでこの映画やってくれないかな、今週観れそうにない私は
思わず、つぶやいてみる。

 

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