★「「法則」のトリセツ/水野俊哉(徳間書店1200円)」
「成功本50冊勝ち抜け案内(光文社ペーパーバックス)」でおなじみの著者。今回はビジネスに関する「法則」を100以上にわたって羅列し解説しています。当ブログでも取り上げた「ハインリヒの法則」「ピグマリオン効果」「ジョハリの窓」等の広く一般に知られる理論から、「マインド・マップ」や「ブルー・オーシャン」「フェルミ推定」など、最近のベストセラー・ビジネス書のテーマに到るまでを「法則」としてひとくくりにして、個々に簡単な説明を加えています。
知っていると役立つ「法則」というのは世の中にたくさんあるもので、ビジネス書の類をあまり読んだことのない読者からは歓迎されそうですが、内容的にとり立てて特筆すべきものがあるという訳ではありません。むしろ、「法則」とそうでないもの、たとえば「法則」と「フレームワーク」を同類として扱っている点などは、違和感を覚えます。また「地頭力」「千円札は拾うな」「東大合格者のノートは必ず美しい」等々最近のベストセラー・ビジネス書からも、「法則」としてそのエッセンスが抜き出されていて、これを学術的に認知されたビジネス法則と同等に扱っている点も同様に違和感アリです。
その意味では、PART6「成功本の成功法則」は、既存の成功者の著書から成功への“最大公約数”的習慣だけに的を絞って抜き出したもので、この部分には他にないおもしろさがあると思います。「成功本50冊勝ち抜け案内」の焼き直しと言ってしまえばそれまでなのですが…。全体を通して言えることは、「法則本」というよりはヒット・ビジネス書の“イイトコどり”的なものであり、実に著者らしい本であると言えるでしょう。
というわけで、本の見かけの切り口はともかく内容はこれまで同様のダイジェスト本。もちろん書いてあることは、ビジネス書初心者にはタメになることも多いのですが、ひとつひとつの内容は浅いので、実践では雑談ネタに使える程度かなという印象です。この手の本はビジネス書の“目次”として、関心のある部分の元本を読むという使い道が有効かもしれません。
10点満点で6点。
悪い本ではありませんが、どう読んでもダイジェスト本以外のなにものでもないので、これ以上の点数は無理ですね。
「成功本50冊勝ち抜け案内(光文社ペーパーバックス)」でおなじみの著者。今回はビジネスに関する「法則」を100以上にわたって羅列し解説しています。当ブログでも取り上げた「ハインリヒの法則」「ピグマリオン効果」「ジョハリの窓」等の広く一般に知られる理論から、「マインド・マップ」や「ブルー・オーシャン」「フェルミ推定」など、最近のベストセラー・ビジネス書のテーマに到るまでを「法則」としてひとくくりにして、個々に簡単な説明を加えています。
知っていると役立つ「法則」というのは世の中にたくさんあるもので、ビジネス書の類をあまり読んだことのない読者からは歓迎されそうですが、内容的にとり立てて特筆すべきものがあるという訳ではありません。むしろ、「法則」とそうでないもの、たとえば「法則」と「フレームワーク」を同類として扱っている点などは、違和感を覚えます。また「地頭力」「千円札は拾うな」「東大合格者のノートは必ず美しい」等々最近のベストセラー・ビジネス書からも、「法則」としてそのエッセンスが抜き出されていて、これを学術的に認知されたビジネス法則と同等に扱っている点も同様に違和感アリです。
その意味では、PART6「成功本の成功法則」は、既存の成功者の著書から成功への“最大公約数”的習慣だけに的を絞って抜き出したもので、この部分には他にないおもしろさがあると思います。「成功本50冊勝ち抜け案内」の焼き直しと言ってしまえばそれまでなのですが…。全体を通して言えることは、「法則本」というよりはヒット・ビジネス書の“イイトコどり”的なものであり、実に著者らしい本であると言えるでしょう。
というわけで、本の見かけの切り口はともかく内容はこれまで同様のダイジェスト本。もちろん書いてあることは、ビジネス書初心者にはタメになることも多いのですが、ひとつひとつの内容は浅いので、実践では雑談ネタに使える程度かなという印象です。この手の本はビジネス書の“目次”として、関心のある部分の元本を読むという使い道が有効かもしれません。
10点満点で6点。
悪い本ではありませんが、どう読んでもダイジェスト本以外のなにものでもないので、これ以上の点数は無理ですね。