静聴雨読

歴史文化を読み解く

悪夢から醒める

2010-09-15 09:28:11 | 社会斜め読み
民主党代表選挙が終り、悪夢から解放された。

メディアなどの事前予測では、世論は、(二人の中では)菅 直人氏が小沢一郎氏を圧倒しているとのことであったが、その世論通り、「党員・サポーター」票は菅氏に流れた。

一方、国会議員票は、二人の間で拮抗した。国会議員がいかに世論からかけ離れているかを実証しているようだ。まるで、かつての自民党の総裁選びを見ているようだ、という評が出るのも不思議ではない。

「党員・サポーター」が辛うじて世論を受け止めて、民主党が生き恥をさらすことから防いだ格好だ。

民主党代表選挙の候補者たるべき政治家は、その(候補者としての)正当性 authenticity が問われて当然だ。ここ数年の来歴から、小沢一郎氏に(候補者としての)正当性が欠けていることは誰が見ても明らかであるのに、ご本人はそれに気づいていない。これほどの喜劇があるだろうか?  (2009/9)