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"It never gets easier, you just go faster."

箱根駅伝からの逃走 新春平成30年

2018年01月04日 | 超級山岳

お久しぶりに箱根駅伝からの逃げに挑戦してみました。2007年の初挑戦から通算8回目。


距離 133.0km
移動タイム 5:31:32
高度 1,715m
加重平均パワー 215W
平均パワー 183W
合計運動量 3,638kJ
カロリー 4,057
平均スピード 24.1km/時
平均心拍数 142bpm
経過タイム 9:37:16

往路の結果:
駅伝区間賞ランナー勝利 7分43秒
東洋大の往路優勝タイム 5時間28分29秒
私の自転車タイム 5時間33分36秒

この時期に走るには、ある程度冬の間も走り込んで、体重と足も仕上げておかないといけないので、出走できる年はある程度乗り込めている証左ともなる。今年は、というと年末にうっかりRapha Festive 500を走ったこともあり脚は完全に仕上がっていたので、蓄積疲労は少しあったものの平地は今までで一番楽に感じた。体重はというと、もう少し減らしてから挑戦したかったが、当日の朝の体重はいつもと変わらず。小田原で平地が終わり、道路が空を仰ぎだすといつもの喘ぎ喘ぎの重量級ヒルクライムとなりました(泣)。真冬に減量するのは難しいっす、走っても走っても体重計はピクリとも動かず。

元旦の日に横浜から湯河原の温泉に移動、本来ですとこの時点で出走は『×』なのですが、時刻表をよ~く見ると湯河原を登りの始発が0440に出発し、0619に東京駅に着きます。これなら家族旅行を楽しみつつ箱根逃げに参加できるのですね。知らなんだ。

というわけ朝3時起床、真っ暗な駅に行くと朝4時半の湯河原駅から乗り込む乗客は・・・いない・・・いや、誰かいた(笑)。自転車だ。実はこの自転車のり(O沢さん)とは、この後深い関係を持つことになるのだが、この頃は知る由もない。というか、この時間にここから乗り込んで一度わざわざ東京にいってから箱根を目指すわけですから、よっぽどですよね、二人とも。

6時19分に東海道線が東京駅丸の内北口につくと、既に今回の参加者のK沢さんとK田さんが到着していた。


もう一人の戦友、K原さんはTTバイクメカトラで途中合流になる模様。


あと、お犬様が二匹。


あれ、もう一人はさっき湯河原で見た人が柴犬になっている。

どうやらK田さんの友人O沢さんとT杉さんだそうで、富士ヒルゴールドとシルバーの猛者だそう(ゴ、ゴールドだとう!)しかも沖縄市民210フィニッシャーではないか!これは後で知ったことで、そんなことを露も知らない私は平地の飼料となったわけですw


そんな5人+で大手町の駅伝スタート地点をちょっと冷やかしてからスタート。抜錨時刻は0647。昔一度0725発でしっかり完走できているのですが、ここ数年は交通規制が早いとの噂。警戒が必要。気のせいかこの時間走り始めているサイクリストが昔より少ない。みんな先にスタートしたのだろうか。それとも自転車ブームが去ったのだろうか。

まずは先頭でペースを淡々と作りましょう、K田さんがTTバイクによるハイペースを異常に警戒しているので、時折調子を確認しながら、感覚的には巡航40km心拍140台で生かさず殺さずをターゲットに上げすぎず、緩め過ぎず、信号からのダッシュはじわじわ系で進んで行きます。ですが、湘南の海岸線にでるまでは信号が多い都内、横浜を抜けなければなりません。どんなに高速で走っても信号にじゃんじゃんつかまりますから、Av 30近くで走ってもあまりランナーに対してアドバンテージを稼げません。DHバー握って調子に乗ると集団が崩壊しかねないので、40キロ前後、心拍140前後を意識して粛々と進行します。その証拠に珍しく都内の平均は29台だったような。じわじわ作戦です。

一区 
自転車 1:00:50 Av29.7km/h Av216W Av137bpm
区間賞 1:02:16 西山和弥 東洋大
自転車勝利 1分26秒 

アンパンマンカーの出現でざわついた一区を走り終えようとした蒲田警察の所でK原さん合流。二区からは先頭交代に加わっていただきました。基本この二人で先頭を回してまいります。ニャロメ>K原>K沢>K田>紀州犬>柴犬>O塚さんという順番が基本だったかな。箱根につきそうな時点で脚に余力を残しつつAvが30に乗っかるのが理想のペース。

信号でとまるたびに、沿道でラジオやテレビを見ている若い女性のみに「今ランナーどこですか?」と話しかける。(若い女性にしか話しかけない)
そうすると大体「どこまで行くんですか~?」とか「え~箱根まで?すご~い!」とかいう黄色い反応が返ってくるので鼻の下を膨らませながら前に進むことができる。これ、おススメ。


二区
自転車 1:02:01 Av30.4km/h Av238W Av149bpm
区間賞 1:07:15 ニャイロ 山梨学院大(同タイム 森田歩希 青山学院大)
自転車勝利 5分14秒


花の二区、権太坂ではK原さんとK沢さんが前方に発射していきましたが、追わずに淡々とペースでこなす。戸塚は線路脇の側道をつたって大船駅へ、そこから「大阪」を登り国道一号に復帰。その先のファミマで第一回の休憩。例年だと大磯でも休憩していましたが、今年はこの後ノンストップで小田原まで行けました。補給は事前に手短に、と連絡しておいたので最短で再スタート。








三区
自転車 0:59:25 Av32.7km/h Av216W Av152bpm
区間賞 1:02:17 山本修二 東洋大
自転車勝利 2分52秒

海沿いに出るとやっと信号のすくない一本道にでます。やっとTTバイクの本領発揮(K田さん覚悟せよすまん)。コンディションがよかったので気持ちよくDHバー握っているだけで40キロ後半が出てしまい、集団崩壊w 数人後ろを確認しながら全体をまとめつつ牽引したいのですが、一人後ろの気配しか感じられないので、気づいたら二人逃げとかになってしまっている。下手ですね。

R134の海辺区間は以下のデータが残っていました。
4.3km Av42.6km/h Av 306W
6分の306Wですから無理のない範囲でした。

遅れた人も信号で復帰するでしょうということで先に進みます。ペースを上げたい所ですが、ここは自重します。後半はK沢さんにやさしくペースメークをお願いしました。ここで再び集団が一つになり、快調に西へ。普通に35km位で走っていても比較的信号が少ないのでハイペースで箱根に近づきます。


雲一つない青空に富士山が映え、これから登る箱根の山も良く見えてテンションがあがる。





四区
自転車 1:00:55 Av28.2km/h Av182W Av146bpm
区間賞 1:02:21 大塚倭 神奈川大
自転車勝利 1分26秒

平塚から小田原まではあえてペースをあげず、一定走行で。既にアベレージは30に到達していた。小田原手前で大手町からの経過時間(信号含まず)が2時間45分だった気がする。横浜(入江橋)からAv 30で走るとちょうど二時間で酒匂川に到着することが経験上多いので、まあまあのいいペース。小田原の国道一号沿いの甘味処でチビ太と嫁が沿道応援をしているポイントの近くのセブンで休憩。家族を探しますが、どうやら早く着きすぎたようだ。合流して輪行袋を渡して身軽になりたかったのだが(笑)

さて、平地クロノマンのお役目はここで終了。ここから先は1.2kgのリアディスクがただの重りになります。ギアもないし、後はボーナスステージ、だらだら登ることにします。

五区
自転車 1:30:25 Av14.5km/h Av199W Av157bpm
区間賞 1:11:44 青木涼真 法政大
駅伝ランナー勝利 18分41秒


湯本までの緩斜面までは快調に登れましたが、塔ノ沢手前、傾斜がきつくなるところで一気にペースダウン。やっぱり重いです。


K原さんはここで先行。ここからはK沢さんと喘ぎながら登ってまいることに。まずは大平台のヘアピンを目標に登りますが、この区間はほとんど無観客、交通量も多く精神的にきつい所。今日のFinal Low, 36-28Tをゴウンゴウン鳴らしながらゆっくり登坂。


大平台までは長く感じましたが、そこから先、宮ノ下~強羅~小涌園はいつもより早く過ぎ去っていった感じ。時折道路が渋滞していて、路肩がせまくなりペースダウンを強いられ、かえって脚が回復して助かる。ただし道路渋滞が激しく、車の列はほぼノンストップで数珠つなぎ。昨年11時半宮ノ下交差点で交通規制にひっかかったK沢さん、K田さんは渋滞の詰まり具合にいやな予感を感じていたようだ。


とにかく11時半宮ノ下交差点を通過死守!を目標に進み、11時半ほぼぴったりに宮ノ下交差点を左折!ここで小さくガッツポーズ。逃げ切りを確認し、ホッ。ただし宮ノ下~小涌園は勾配的には一番厳しいところ(精神的に厳しいのは恵明学園~芦の湯)。





「きついですねぇ~」とK沢さんと会話。歩くようなペースだが二人とも心拍170 overで、おしゃべりをしている余裕はないのだが、会話でもして苦しみを紛らわさないと脚をついてしまいそう。いや、まてアクションカメラを動画モードにきりかえないと、ということでそれを口実に休憩。ついでに月餅を大口あけて食らう。実はこの後、K沢さんハンガーノックになってしまったようで、私がこのとき気を効かせて半分コできればよかったのだが、本人の前で丸のみ(笑)大変おいしゅうございました。

再スタートしたときはK田さんも先にいってしまい、もういいやとなってまったりペースで刻む。もう追走する脚はないでござる。この後は大観衆の小涌園を抜け、忍従の恵明学園~芦の湯区間。傾斜は緩くなるものの景色単調で精神的にきつい区間。K沢さんはいよいよ無言に。おいらもかなりいっぱいいっぱい、最後の坂をダンシングで駆け抜ける脚はもうないな。まだ駅伝ランナーは後方にいるらしく、下から選手の位置を知らせながら近づいてくるヘリのローター音と共に登ることは今年はなさそう、どうやら交通規制はもっと後になりそうだ。そろそろ追いつくはずのK田さんの青いジャージも見えない。そうこうしているうちに芦の湯のガソリンスタンドが見えた!!!これで実質登りは終了!無事、国道最高地点にたどり着くことができました。

5~6年前のブームの頃と比較すると落ち着いた感がありますが、それでも100人前後のサイクリストが最高地点にはいました。このくらい落ち着いているほうがいいね~。
大手町からご一緒の犬様たちはさっさと湯河原方面に下ってしまった模様。他の知り合いとしては大半が小田原で引き返したDreamer朝練の生き残り、S木さんが頂上にいらっしゃいました。

この後、寒風にさらされて待つこと30分(?)先頭のランナーが上がってまいりました。先頭は東洋大、10秒後方に青学。すでにメインディッシュをおえ、燃え尽きていたため写真はなし(なんと)。

東京からご一緒のISOYAご一行とはここでお別れ、彼らは自走帰宅ですので今日は200km近くになりますね。わたしは芦ノ湖ゴール地点を冷かしてから大観山を登り、その後湯河原の温泉宿に戻ります。寒そうですが、下った後に温泉入れるって最高じゃないですか。ランナーが全員過ぎ去ってから芦ノ湖に向かって下りはじめると、車と歩行者と自転車で道路は大渋滞。5分で到着するはずの芦ノ湖まで20分近くかかりました。このおかげで大手町からのタイムは優勝校に負けることに。

大混雑の芦の湖ゴール地点をしり目に左折して大観山への道を登り始めると、一転静かな山登りになります(途中まで反対車線は大渋滞でしたけど)。途中で何度も今日の先導仕事を終えた白バイ隊の隊列に抜かれました。


一瞬つつまれたりして、駅伝の先頭を走るランナーの気分を味わえた。もうボーナスステージですので、本当にゆっくり登っているとだんだん富士山が見えてきます。


今日は最高の空模様、完璧すぎる富士山を拝みながらの初クライム。


気温はこの時点で数℃。風も強いのでウインドブレーカー的なものを3枚もレイヤーして下ります。




強風でディスクが煽られると怖いので、惰性でゆっくりと。頂上で家族に電話するとこれから小田原駅を出て湯河原に向かうとのこと、下山には40分くらいかかるでしょうから、丁度よいタイミングです。ゆっくり安全に1000mダウンヒルをして、オレンジラインを伝って今日の宿へ。車をピックアップして湯河原駅へ。そこで終わりとなりました。

合流後、肉食べて、ビールあけて、


チビ太と温泉に入って・・・




その後2時間たってスキ焼大盛りの夕食。大人4人分ですが大半の肉は私が平らげました。




よい走り初めになりました。家族にとって私がいなかったのは約半日ですからね(笑)

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