アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

独立学園修学旅行生 アイヌ記念館にて学習

2007-07-06 19:39:39 | インポート
5日は山形県にある基督教独立学園58期生の修学旅行一行27名が旭川に来て、
川村カネトアイヌ記念館研修と夕方に「先住民族アイヌ」をテーマにわたしがお話しさせて頂く機会を持たせて頂きました。

独立学園は毎年この季節に東北から北海道へ20日間ほどの研修を兼ねた修学旅行を生徒達が計画・実行しています。独立学園のURLは以下に。
http://www.dokuritsugakuen.com/


今回も、恒例の瀬棚での一週間の酪農実習を終えて旭川に到着。午後に二組に分かれて、
一組は三浦綾子文学記念館に(http://www.eolas.co.jp/hokkaido/hyouten/)、
もう一組が川村カ子トアイヌ記念館へ。

アイヌ記念館では、川村シンリツ・エオリパック・アイヌ(意味:先祖を敬う人)館長に案内をして頂き、
おつれあいの久恵さんにムックリを奏でていただきました。

夕方に、宿泊先の「21世紀の森」へ移動し、90分ほどお話をさせて頂きました。
質問もよく出て、豊かな時間を持たせていただきました。

感想の中に
「違う世界のことのように新しいことを知らされ戸惑っています。しかし、知った以上は真剣に考えて行きたいです」
というニュアンスのことを言ってくれました。

アイヌ・モシリに観光にくるのではなく、出会いと学びに来ているのですから
是非とも、アイヌ民族の苦渋の歴史と現状、そして課題を共に担ってもらいたいと思いました。

わたしも同窓生として(32期生)、また保護者(在学生の親)として、積極的に協力したいと願っています。

真剣に聞いてくれる姿勢がとても嬉しかったです。
親心で、みなさんがとても愛らしく感じました。
良き時を感謝でした。

川村さんにも心から感謝を!




川村さんに案内していただく




支配国家と先住民族との対立点

2007-07-04 16:54:38 | インポート
今夕は、さっぽろ自由学校「遊」で連続講座「先住民族の権利回復って、どういうことだろう」の最終日です。
あいにく昨日に後志地区を訪問したので今回はあきらめます。

自由学校“遊”の連続講座の第1回目の相内俊一さん(小樽商科大学教員・市民外交センター)のお話の中で、 先住民族の権利回復をめぐる支配国家と先住民族との間の対立点として以下のことを上げています。


1. 自決権
2. 土地・資源に対する所有・管轄権
3. 軍事的動員権・土地や資源の軍事的利用権
4. 国境管理権
5. 支配国家の開発政策 ( 森林伐採、水力発電、農耕地拡大 )
6. 先住民族に対する 「 原状回復」「土地の返還」「過去の補償」「私権との調整」の範囲と方
法(誰に、いつの時点から、どの範囲で、いつまで)。
7. 先住民族独自の法体系の承認、法体系の及ぶ範囲 (裁判権・集団的権利の統制力)
8. 統合的国民意識の形成 (新たな統合原理の可否・国家形成原理の歴史の見直し *USAによるTreaties)
9. 現行憲法体制の原理の限界と憲法改定の是非 (1 国  2 制度の採用 )


分かりやすくコンパクトにまとまっていますね。これらについて、アイヌ民族との関連で深めていきたいと思っています。


留萌近くの山の中


以下の催しの案内が届きました。
明日は山形の基督教独立学園の修学旅行(三年生)が、旭川にくるので
川村カ子トアイヌ記念館を訪ね、夜にアイヌ民族の権利についてお話をしに行って来ます。



「廻る星巡り 七夕祭」
内容:6日13:00=始まりのカムイノミ(旭川川村カ子トアイヌ記念館の皆さんによるカムイノミ・ウポポ他)。
    18:00~ 道内在住のアーティストによるコンサート
日時:6月6,7,8日
会場:下川町 万里の長城 桜ヶ丘アリーナ
主催:かなぶん(代表:中村人間 )
入場料:一日2,000円。 3日通し3,000円(中学生以下無料)


北大アイヌ・先住民研究センター講演
内容:ハワイ先住民に関する最近の法律問題」
講師:マーク・レヴィン(ハワイ大学ロースクール准教授)
日時:7月14日 14:30~
会場:北大文系共同講義棟(軍艦講堂)5番教室
入場無料


後志地区訪問 その2

2007-07-04 15:25:12 | インポート
“いのちの園”を後にし、その後、余市教会、そして岩内教会、倶知安教会をお訪ねしました。
平牧師(岩内教会)、籠場牧師(倶知安教会)ともお話しできました。
それぞれの地域の現状と課題、教会(幼稚園)の課題などを伺うことができました。
センターの活用と宣教師の活動支援をお願いしてきました。

これで、機関誌ノヤもだいぶ手元からなくなりました。
来週もお訪ねできる所にいこうと計画中です。

岩内は海も山もとてもきれいでした。倶知安までの道もとてもいいドライブコースでした。
夜はセンター会計を担当してくださっている安部(厚別教会)牧師と打合せをし、
安部ファミリーと食事をして、一日があっというまに終わりました。

往復600キロでした。



羊蹄山がとてもきれいでした。


後志地区訪問 その1

2007-07-04 15:10:28 | インポート
九州地方の豪雨たいへんですね。土砂崩れも心配です。
皆さんが守られますように。平安をお祈りします。

昨日は早朝から留萌を出発し、小樽公園通教会に寄って(朝早かったのでポストインのみ)
小樽駅でディヴァン宣教師と待ち合わせし、余市へ。

余市には“いのちの園”の村上さん宅にまずは訪問。
6丁の畑にとてもかわいらしい家が建てられ、いのちを大切に生活されています。
わたしとは同じ基督教独立学園高校の同窓生なので、お訪ねできた事はとてもうれしかったです。

天気がよくて海がとても輝いていました。



ディヴァン宣教師と村上夫妻


初山別の海

2007-07-03 05:11:19 | インポート
留萌から片道70キロの初山別には数家族の教会員が
酪農や施設で働いておられます。

仕事上、日曜日にはなかなか礼拝に来られずにいますから
わたしが訪問させていただくようにしています。

お訪ねする途中で時間が取れれば立ち寄る海岸です。
ちょっと道をそれて海岸に着くと、そこからは一日中だれともあわずにいられそうな
癒しスポットです。

延々と砂浜が続き、時々、小さなガラスの浮きを見つける事もで来ます。




羽幌~初山別

2007-07-03 05:01:56 | インポート
2日は日本海沿岸を北上し、羽幌を抜けて初山別の教会員訪問に行って来ました。
今年は雨が少なく牧草の伸びもあまりかんばしくなく、量も少なかったとのこと。
特に多くが草を刈った途端に雨が降り、乾燥させられずに草も黒ずんでしまったようです。

自然相手の仕事は本当に大変ですね。
皆さんの健康とお働きが祝されますように。

さて、初山別に向う途中にもいくつかの川を越えますが、
川の説明看板がいくつかありました。

アイヌ語説明ももっと字が大きければ目立つのですが・・・。




今日はこれから小樽~余市~岩内~倶知安~千歳~島松の教会を訪問します。
台湾原住民族ブヌン民族のディヴァン宣教師も小樽から一緒に廻ります。
明日に後志訪問記をUPします。