アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

ハワイ先住民族の権利回復

2007-07-18 20:40:30 | インポート
またたく間に今日は17日
少々、振り返って活動報告をします。

14日は札幌富丘教会、札幌グットアワー教会を廻り、情報センター通信“ノヤ”を配布しました。
午後になり、北大アイヌ・先住民研究センター主催の講演会に向いました。

時間があったので北大キャンパスで読書でもと考えていましたが、
いつもお世話になっているエカシと偶然お会いし、開会までゆっくりとお話しできました。

いろいろなお話の中でエカシは、やはり北大アイヌ・先住民研究センターの “研究” の言葉に批判的で、
今までと同じようにアイヌは研究材料にしようとしているのか、と指摘されました。
長い間、アイヌは学者に研究対象としてのみ扱われてきている負の歴史の重みを感じました。

この北大のセンターはアイヌを研究対象とするのではなく、
アイヌの民族としての国内法・国際法の双方においての
法的な権利回復のための“研究”であることを聞いています。

是非とも、一日も早く研究が進み、法的に整えられますように祈ります。
そのためにもわたしの出来ることを模索して、実践できるように努めたいと思います。


さて、今回の講演はハワイ大学ロースクール准教授マーク・レヴィンさんによる
「ハワイ先住民に関する最近の法律問題」。これも勉強になりました。

前回にアオテアロア(ニュージーランド)の苦渋の歴史と権利回復への道程を聞きましたが、
今回はアオテアロアと比較しながら、話の順番も同じように配慮いただけたらそれぞれの違いも、
より分かりやすかったのでは、と感じました。

さらに、今後も世界の先住民族の権利回復の闘いのお話を聞き(例えば台湾原住民も)、
アイヌ民族との比較もして頂けたらうれしいですね(って、わたしがすればいいのですが・・・)。

次回の北大の講義は以下の通り



日時7月24日 18:00~
内容:二風谷ダム判決とその後ー訴訟の舞台裏とこの10年の動き
講師:田中 宏 (弁護士・北海道大学法科大学院教授)
会場:人文社会科学総合教育棟(W棟) 2階W 203号室 
入場無料




留萌~札幌間の日本海沿岸道路 岩壁にたくさんのトンネルを掘っています