アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

“旧土人”って?

2008-02-21 21:07:56 | インポート
なぜアイヌ民族は「旧土人」と言われていたのかしっくりきていませんでした。
いくどか引用している上村英明さん著「知っていますか?アイヌ民族一問一答 新版」
(解放出版)の中に、分かりやすく書いてありました。それを要約すると・・・

そもそも「土人」という言葉は、そこに住んでいる“土地の人”と言う意味であって、
江戸時代までは差別的には使われていなかったそうな。
だからと言ってアイヌ民族は差別されていなかったわけではなく、
差別表現はべつにあった。
蝦夷(えぞ)、夷人(いじん)、夷狄(いてき)というコトバで。
しかし、ロシアとの国境争いでアイヌ民族を“土人”(わが領土の人)にして、
=アイヌ・モシリは俺のものとした。
同時に、今度は「土人」=「未開で野蛮な外国人・異民族」という意味に刷り込まれていった。
それで「土人」は差別表現へと変わっていってしまったのでした。

と、言うことだそうです。

その後、戸籍制度で1878年から「旧土人」と区別(=差別)することになったのです。
(旧い“土人”ということですね)
まさに植民地政策のひとつだったのです。

今日は兵庫時代にご一緒していたSさんが、わざわざ留萌に来てくださいました。
札幌の用事で、今朝一番に札幌を出たそうですが、バスが1時間以上遅れ、
5時の飛行機に間に合わせるためにほとんどトンボ帰り状態でした。
それまでしても会いに来て下さったことに感謝でした。

夜は、めずらしく風がなかったので遊び心で、教会看板の前に
光のモニュメントを作って撮影しました。
長く厳しい冬ですが、楽しみ方はいろいろあります。
毎年、工夫して作っているんですよ。
クリスマスに使ったロウソクの残りの処理にもなりますし・・・。




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