アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

上川アイヌ文化が日本遺産に認定!

2018-05-26 08:01:03 | 日記

5月25日付の北海道新聞(14版)の26面に大きく「上川アイヌ文化」が日本遺産に認定された報道が出ていました。北海道新聞(または関連ニュースブログに関連記事も多数掲載)。

旭川市や富良野市など大雪山系周辺の上川、十勝地域の2市10町(事務局・上川町)が「カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界」として申請したそうです。

以下、毎日新聞の記事より一部を引用。

認定されたのは、美しい大雪山系の自然と、その中にカムイ(神)を見いだして共に生きてきた上川アイヌの文化を紹介する内容。アイヌの儀式や舞踊、旭川市にあるアイヌの伝統家屋「チセ」などの文化財、伝説の舞台となった石狩川沿岸の景勝地、神居古潭(かむいこたん)などもストーリーに組み込んだ。

申請に協力した川村カ子トアイヌ記念館(旭川市)の川村久恵・副館長は「アイヌ文化が評価されたことは喜ばしい。維持・伝承していく責任を感じる」と歓迎。「旭川を中心としたこの地域のアイヌは移住・移転を強いられ、土地を奪われる厳しい時代を経験してきた。これを機に、行政と協力しながら、文化や観光だけでなく、こうした歴史や食文化なども発信していければ」と話した。

他の紙面記事やテレビニュース動画などにも川村久恵副館長のインタビューが出ていましたが、「食文化」も発信したいとの部分だけが流れていました。毎日新聞は、旭川地方のアイヌ民族の「移住・移転を強いられ、土地を奪われる厳しい時代」についての発言もきちんと紹介されていたのがよかったです。

今回の認定を喜ぶと共に、旭川地方を含むすべてのアイヌ民族が住んでいた土地を奪われ追われ、強制移住させられた歴史があります。それをうやむやにせず、謝罪と反省をしつつ、あらたな関係をつくれるようにと祈ります。

今日は、嵐山の山開きであり、アイヌ伝統にのっとり祈りの儀式が10時半から行われます。仲間と参列予定です。

 

数年前のチセ作りに参加した時の写真。このチセが先日に修復され、本日の儀式に使われます!


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