アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アイヌ民族副読本の全面見直し方針を撤回 決定!!

2012-08-03 08:34:20 | インポート
前々回のブログで「アイヌ副読本の全面見直し方針を撤回へ?」に触れました。
(北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/390340.html)

昨日の8月2日に財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)の理事会が行われ、仲間から報告が入りました。問題発覚後、推進機構の初の編集者会議には傍聴は許されず、札幌に出向いて無駄になりましたが、今回の理事会は傍聴ができたようです。

結論は、紙面の通り、次年度に新しい編集委員会をつくることや内容の全面見直しする件は撤回となりました。ひと安心です。
署名の力も大きかったのではないでしょうか。
清水代表によると、8月1日に提出した第三次集計分は9,023筆。第一次17,671筆、第二次2,687筆と合わせて29,381筆が集まったということでした。8月1日にわたしの手元に届いた署名も30ほどありましたので一応、清水代表に送りましたが、これで集計をやめるとのことでした。こちらでお願いしていた全道の教会や全国の個人には署名のお礼を送ります。

しかし、今後もこのような動きは出てくる可能性があります。そのためにも、「考える市民の集いパート2」の市川弁護士の提言にあるように、しっかりと対応を学ぶ必要があるでしょう。
また、「新しい歴史教科書をつくる会」が分裂してできた育鵬社(いくほうしゃ)の教科書が各地で選択されている件も注視していく必要があるでしょう。


めずらしくアオダイショウを撮影。今年は2回目。山中の道路の真ん中で日向ぼっこをし、横を通り抜けようとしたら首をもたげて威嚇してきました。


今日の10時より、北大キャンパス内のアイヌ納骨堂にて慰霊祭が行われます。
また、明日の午後3時半より、第17回2012 国際先住民の日記念事業が以下の通り開催されます。

日 時:8月4日(土)15:30~19:00 入場無料
会 場:帯広市生活館 大会議室 (帯広市柏林台東町2-2) 電 話:0155-34-6552
講 演:「アイヌ民族の先住補償問題と民法学」
講 師:吉田邦彦氏(北海道大学大学院法学研究科教授)
パネルディスカッション
「国連の先住民族の権利宣言の精神を具現化するアイヌ民族のための民族共生の象徴となる空間の管理運営について」
進 行:秋辺日出男氏(北海道アイヌ協会理事)
パネリスト:阿部一司氏(北海道アイヌ協会副理事長)
       差間正樹氏(北海道アイヌ協会監事)
       笹村昭義氏(北海道アイヌ協会理事)
       吉根とみ子氏(北海道アイヌ協会帯広支部)
       吉田邦彦氏(北海道大学大学院法学研究科教授)
アイヌアート公演 他
問い合わせ:社団法人北海道アイヌ協会  TEL:011-221-0462
http://www.ainu-assn.or.jp/data/whatsnew/tmpfile/1340859022__H24.senjyumin.pdf


今日は、こどもたちと夏休みの自由研究のために教会を会場に藍染教室を行います。教会員のSさんに講師になって頂き、昨年は藍の葉の叩き染めを行いました。今回は少し難度を高くして、生葉を使っての染色です。残念ですが、慰霊祭の報告はどなたかから伺います。
明日の記念事業も行きたいのですがあきらめます。センタースタッフのひとりが行ってくれるので吉田さんの講演資料とテープを頼みました。吉田さんの論文は以前に読み、過去blogにも紹介させて頂きました。
(2011/07/23 http://pub.ne.jp/ORORON/?entry_id=3794764)
このところ自由学校“遊”の連続講座にも参加されて、アイヌ民族の皆さんの生の声を聞かれています。楽しみです。



8月1日には、センタースタッフのディヴァン宣教師と手稲はこぶね教会の「平和祈祷日」に招かれ、アイヌ民族の歴史と現在の課題、そして、台湾原住民族の歴史とキリスト教とのつながりについてお話に行かせて頂きました。みなさんたいへん、熱心に聴いて下さいました。




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