アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アイヌ民族の権利回復に向けての学習会

2009-05-05 08:50:05 | インポート
GWですね。旅行中の方、お仕事の方、新型ウイルス騒動で休み返上の方、
皆さんに安全と平安をお祈りします。

まずはご案内です。今年度もさっぽろ自由学校「遊」では、「先住民族の権利に関する国連宣言」を読むⅡ~アイヌ民族の権利回復に向けて 5回シリーズで開催しますね。
この度は、有識者懇談会へ提言を作成して送ったチ・カラ・ニサッタも協力します。
第一回目の5月6日(水)以外は月一回で火曜夜6時半より開催。二回分を紹介します。

第一回 5月6日(水) 午後6時半~8時半
テーマ:先住民族の自己決定権と国家の責任
講 師:相内 俊一(あいうち としかず)  小樽商科大学大学院教授
先住民族をめぐる国際的な議論の流れを追いながら、先住民族の自己決定権とは何か、自己決定権と国家の責任との間にはどのような関係があるのかについて考えたいと思います。

第二回 6月2日(火)
テーマ:樺太アイヌの歴史と現状~先住民族の「越境権」を考える
講 師:田澤 守(たざわ まもる) 樺太アイヌ協会会長
日本とロシアの国境策定により、分断と強制移住を余儀なくされた樺太アイヌの歴史をひもときながら、先住民族の「越境権」について考えます。



5月6日は午後2時より自由学校“遊”で、有識者懇談会の提言に賛同いただいた皆さんへ報告とニュースを発行したので発送作業を行ないます。
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=193


北海道開拓記念館では、4月28日(火)~5月31日(日)まで、
第153回テーマ展「北海道開拓記念館所蔵アイヌのよそおい展」が特別展示室にて開催中。
http://www.hmh.pref.hokkaido.jp/





5月2日(土)はディヴァン宣教師と真駒内教会員の時さんとの三人で白老の「第15回コタンノミ(集落の大祭)」に参加して来ました。時さんは一昨年のディヴァンさんと行く台湾原住民族研修にも参加され、その後、アイヌ民族と積極的に出会いに出かけられるパワフルでキュートな70代。昨年の十勝アイヌ民族フィールドワークにも参加して下さり、このようなイヴェントの際には必ず手造りのおにぎりやおこわを作って持って来て下さるのです。
今回はわたしの大好物の甘納豆入りの赤飯おにぎりと鳥釜飯おにぎり!
北海道の赤飯は小豆ではなく甘納豆入りでとても甘いのです。これが当然だと思っていたわたしは、小豆入りで胡麻塩かけて食べる赤飯は苦手です。




チセの中に吊るしてあるカムイ・チェプ(鮭)。美味そうでした。



話を戻して・・・、ポロトコタンでのコタンノミは、観光客の皆さんも多く入られていました。感心したのは儀式中に解説をしてくださるのです。動作の方法や意味を聞きながら、一緒に参列できました。
儀式の後は、参列者全員に昼食が振舞われました。チェプオハウ(鮭入りお汁)、ラタシケプ(シケレペ=きはだの実とカボチャなどを煮たもの)、キビ入りご飯、山菜の煮付けや焼き鮭、もうボリュームたっぷり。感謝・感謝でした。
HORさんもそこでお会いでき、独立学園の修学旅行のことをお願いすることが出来ました。
午後からは、白老楽しく・やさしいアイヌ語教室主宰の大須賀るえ子さんから貴重な講義を受けました。アイヌ民族の三大詩人のお一人である森竹竹市さんの遺品から見つかったオイナの研究と、実際にオイナを歌って頂き、感激。いつかまた団体でお邪魔してお話をゆっくり伺えたらと思います。帰りには「金成マツ筆録ユーカラ既刊20編の研究と分析」を寄贈頂き、「森竹竹市遺稿集」を購入して帰路へ。



3日の礼拝は、なんと埼玉からNUMさんが来てくださいました。NUMさんは北海道旅行によく来られていて、このblogをよく見て下さっています。一昨年の神奈川教区西湘南地区での学習会に招かれた時も、わざわざ埼玉から聞きに来てくださいました。今回もGWを利用して旅行途中に礼拝に来てくださったとの事。ありがとうございました。




ポロト(大きな湖)


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