アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

シンポジウム「さまよえる遺骨たちPart2」

2012-09-01 09:24:06 | インポート
昨年6月に、シンポジウム「さまよえる遺骨たち」が開催されましたが、
きたる9月14日に下記の通り、シンポジウムPart2を開催することとなりました。
遺骨返還訴訟の報告、そして東北学院大学の榎森進さんの講演があります。
当日に提訴、記者会見、カムイノミを経て、シンポジウムにのぞむ予定です。



シンポジウム「さまよえる遺骨たちPart2」
アイヌのお骨はアイヌのもとへ~遺骨返還訴訟と「象徴空間」計画


【趣旨】昭和期、北海道大学などが「人類学のために」多数のアイヌ墓地を掘り返して集めた計1100体以上の遺骨と副葬品の大半が、いまもアイヌ民族に返還されないばかりか、さらに研究材料として利用され続けようとしています。こんな「学問の暴力」を放置したままでは、アイヌ民族の先住権回復はおぼつきません。遺族たちが北大を相手取って初めて返還・賠償請求訴訟を起こしたのを機に、この問題の本質を明らかにします。

【主催】 北大開示文書研究会

【後援】 少数民族懇談会、平和・人権と民主主義を守る民衆史掘りおこし北海道連絡会、さっぽろ自由学校「遊」

【日時】 2012年 9月14日(金曜)午後6時15分~8時45分

【会場】 かでる2.7 1060会議室
【プログラム】 (変更の場合があり)
経緯説明  清水裕二さん(北大開示文書研究会共同代表)
講演  「遺骨は誰のものか」 榎森進さん(東北学院大学教授)
報告  「浦河町杵臼コタンへの遺骨返還訴訟について」 市川守弘さん(弁護士)
発言  「肉親の眠る墓を掘られた母の遺言」 城野口ユリさん(アイヌ遺骨返還訴訟原告、少数民族懇談会副会長)
発言  「北大には実態解明の責任がある」 小川隆吉さん(同、北大アイヌ人骨台帳開示請求人)
討論  コーディネーター 殿平善彦さん(北大開示文書研究所共同代表)
【入場料】無料(資料代500 円)    【申し込み】不要
【問合せ】三浦方(事務局)

【講演者紹介】
榎森進(えもり・すすむ)さん
1940 年生まれ。東北学院大学文学部教授、同大学院文学研究科教授。専門は日本近世史・北方史。『アイヌ民族の歴史』(草風館、2007 年)、『北海道近世史の研究』(北海道出版企画センター、1997年)など著書多数。



チラシ(PDF)や、前回シンポジウムの記録は下記のURLをご覧下さい。
北大開示研究会 http://hmjk.world.coocan.jp/symposium2012.html



留萌は残暑きびしい日もありますが、もう秋の風が吹いています。
先日、息子と白老アイヌ民族博物館で開催されている特別企画「イヌイットの壁掛」を鑑賞がてら、「共生空間」計画の地図を見つつ、どのあたりに何が出来るのかを想像してきました。
その後、足を伸ばして二風谷の萱野茂アイヌ民族博物館をお訪ねしました。1960年代のもので二風谷でも一番古く歴史的な建造物であったチセ二棟が先月に全焼。出火原因は電気のショートではないかとのこと。こころからお見舞い申し上げます。