アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

柳田初太郎さん

2008-10-07 07:49:23 | インポート
朝4時過ぎ当たりに目を覚まし、朝のお祈りの後にネット上の新聞チェック。
まずは北海道新聞、毎日、朝日、読売等々でアイヌ民族関連ニュースを調べます。
それらをストックし(http://u-ko-usaraye.cocolog-nifty.com/)、
一日を始めるのが日課となっています。


今朝は、気になる記事がひとつありました。
「定住本格化100年を祝う 滝上」北海道新聞(10/06 13:51)です。以下、引用。

開拓民の定住が本格化してから百年の節目を迎えた滝上町の「100年祭記念式典」が五日、町文化センターで開かれた。町民や友好交流町の高知県越知町の代表ら約三百人が、先人の労苦をしのび、町の発展を誓った。
滝上への定住は、一八九九年(明治三十二年)ごろ、アイヌ民族の柳田初太郎が元町地区で狩猟漁労生活をしたのが最初とされる。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/121799.php


あれよ・・・。アイヌ民族もそこに住み始めて100年しか経ていないのか、と疑問に思いつつ、もう少し「柳田初太郎」さんについてインターネットで調べてみました。

すると、滝上町URLの「町長室へようこそNO.14」に、柳田さんは留萌から来たとあるではありませんか(おぉ~!わたしが今住んでいることろから・・・)。親近感を持ちつつ読み進むと、ひとり鮭を捕って暮らしている柳田さんのところへ、後の滝上町長になる高知県出身の朝倉義衛さん(19歳)が、上渚滑からの帰り道に腹が空いて食べ物を貰いに寄ったそうです。柳田さんにとって初めての和人の来客だったとか。その後、当時の滝上への来往者は柳田さんにはずいぶんとお世話になったと町史にも書かれているそうな。滝上町史も読んでみたいですね。アイヌ民族の扱いがそれぞれの市町史でどう書かれているのでしょう。意識を持って確認してみたいですね。

この滝上百年のお祝い関連記事で、大切なことは「開拓民の定住」以前にアイヌ民族が住んでいたということですね。明記されたことはいいのですが、はて、留萌から来た柳田さんというアイヌの方が初めて滝上に住んだ人なのでしょうか。記録で確認できる史実としてはそうでしょうが。
もしかして、わたしの7月20日ブログに紹介した、留萌からのアイヌ古道「信砂越え」に沿ってオホーツクに行く手前で柳田さんは滝上に定住したかも・・・などと想像したり。

柳田さんの実名(アイヌ語)はなんとおっしゃるのでしょう。これ以上はインターネットでは調べようがありませんでした。


羊ですね~