明日はいよいよフリーマーケット。準備の休憩時間などをつかって、先日、仲間から借りた先住民族関連のビデオを観ています。
今日はHBC創立50周年特別企画 新発見!北方見聞録 第7回「歌え!ウルスラ」(2001年11月23日放送)を観ました。
番組紹介はHBCのURLへ(http://www.hbc.co.jp/archive/hoppou/no7.html)
現在ヨーロッパでブレイクしている北欧出身の話題の女性シンガー「ウルスラ」に密着して、北欧の少数民族「サーメ」の紹介番組となっています。
(sami は英語読みでサーミですが、この番組にあわせてサーメを用います。スカンジナビア内の言語ではサーメと発音するそうです※1)
サーメ民族はフィンランドやスウェーデン、ノルウェーに約7万人いると言われています。伝統音楽である「ヨイク」の紹介もされていて素晴らしいです。ウルスラさんは妹さんと共に「アンゲリット」というデュオ・グループを組んで現代風にアレンジしてブレイク中とのこと。日本でもCDが売られているようですから今度GETしようと思います。
このヨイクは北欧各国の政府によって長い間、歌うことを禁じられていたとのこと。今世紀初頭に進出してきたキリスト教会がサーメのアニミズム(自然信仰)を禁じると同時に、ヨイクも禁じたとのこと。自分の正しさだけを押し付けて他者を認めず(抹殺していった)キリスト教の歴史を聞くたびに辛くなります。一時期消滅しかけていたのが、再び市民権を勝ち取ったのは、わずか10数年前とのこと。
ウルスラさんは北海道にも何度か来ておられるようですよ。‘94年の先住民国際フェスティバルにも妹さんと出演されている映像が出ていました。
先日の先住民族サミットで来られていたマグネ・オ・バルシさんが「狼の歌」を歌ってくださいましたが、あれがヨイクなんだったんでしょうか。感動して鳥肌が立ちました(関西では「寒ぶイボ立った」といいます)。
番組の中で、サーメ・ラジオ局が‘99年に製作した「おじいちゃんの頭の骨」が取り上げられていました。
1852年、ノルウェーの弾圧にサーメが武装蜂起しました。そのリーダー格だった男性は「反乱を犯した罪」で首を切られました。体はノルウェーに埋められましたが、頭骨は遥かに離れたデンマーク・コペンハーゲンに送られました。頭骨は大学の病院に運ばれ、医学の実験に使われます。骨は中をくりぬかれていました。
1980年代からサーメは民族としての権利を国に認めさせる様々な運動を始めます。そうした中、孫に当たる女性が、デンマークに持っていかれた祖父の頭骨の返却を求めます。長い交渉の末、デンマークから返却されることとなります。
150年の歳月を経て身体の眠っているところへ頭骨が帰っていった話をドキュメンタリー映像にしたものです。それを見ながら、北大や東大、あるいは世界に散らされたアイヌ民族の頭骨の返却についてと重なりました。第3回有識者懇談会の報告記事に遺骨の返却の件に関して早急に取り組むと書かれていましたが、遺骨がどのように持ち運ばれたかの詳細も明らかにされつつ、返還が実現されますように。(注・北大は返還要請には答えています)
そうそう、サーミ民族を法的に先住民族として認めているノルウェーでは政府と直接関与できるサーミ議会が1989年に設立されています。公教育においてもサーミ語の幼稚園から大学まであるようです。※1
第2回目の有識者懇談会にて加藤ウタリ協会理事長が主張したアイヌ民族の学校はこのようなことを要望しておられるのでしょう。さらに、アイヌ議会を作りたいと同ウタリ協会の理事のおひとりも言われていました。諸外国の先進的なところを大いに参考に出来たらいいですね。
夏にアイヌ奨学金委員会出席のため東京に行った際、中野にあるアイヌ民族料理店“レラ・チセ”に行き、OKIの話をしたりして盛り上がった話を以前に書きました(7/25 blog)。
その時に、中野駅前でアイヌ民族と琉球(沖縄)とのお祭が毎年おこなわれているという話を聞いて興味を持ちましたが、この度、メールにてそのお祭の情報を得たので以下にUPします。
(“レラ・チセ”を出て駅にむかう途中に沖縄料理店が数件あり、満腹にもかかわらず、ついソーキソバとオリオンビールを飲んでしまいました)
『第15回チャランケ祭』2008年11月1日(土)2日(日)
1日目:開演 12:00~ 2日目:開演 09:00~
場所 中野駅北口広場
参考サイト:http://charanke.com/index.html
主催:チャランケ祭実行委員会 後援:中野区・中野区教育委員会
この祭りではゴミ削減のため、食器のご持参を呼びかけているようです。
食器を持参者は各店舗で¥30値引あり。
※1「先住民族サミット」パンフレット内の鵜沢加那子さん解説「サーミ」項参照
今日はHBC創立50周年特別企画 新発見!北方見聞録 第7回「歌え!ウルスラ」(2001年11月23日放送)を観ました。
番組紹介はHBCのURLへ(http://www.hbc.co.jp/archive/hoppou/no7.html)
現在ヨーロッパでブレイクしている北欧出身の話題の女性シンガー「ウルスラ」に密着して、北欧の少数民族「サーメ」の紹介番組となっています。
(sami は英語読みでサーミですが、この番組にあわせてサーメを用います。スカンジナビア内の言語ではサーメと発音するそうです※1)
サーメ民族はフィンランドやスウェーデン、ノルウェーに約7万人いると言われています。伝統音楽である「ヨイク」の紹介もされていて素晴らしいです。ウルスラさんは妹さんと共に「アンゲリット」というデュオ・グループを組んで現代風にアレンジしてブレイク中とのこと。日本でもCDが売られているようですから今度GETしようと思います。
このヨイクは北欧各国の政府によって長い間、歌うことを禁じられていたとのこと。今世紀初頭に進出してきたキリスト教会がサーメのアニミズム(自然信仰)を禁じると同時に、ヨイクも禁じたとのこと。自分の正しさだけを押し付けて他者を認めず(抹殺していった)キリスト教の歴史を聞くたびに辛くなります。一時期消滅しかけていたのが、再び市民権を勝ち取ったのは、わずか10数年前とのこと。
ウルスラさんは北海道にも何度か来ておられるようですよ。‘94年の先住民国際フェスティバルにも妹さんと出演されている映像が出ていました。
先日の先住民族サミットで来られていたマグネ・オ・バルシさんが「狼の歌」を歌ってくださいましたが、あれがヨイクなんだったんでしょうか。感動して鳥肌が立ちました(関西では「寒ぶイボ立った」といいます)。
番組の中で、サーメ・ラジオ局が‘99年に製作した「おじいちゃんの頭の骨」が取り上げられていました。
1852年、ノルウェーの弾圧にサーメが武装蜂起しました。そのリーダー格だった男性は「反乱を犯した罪」で首を切られました。体はノルウェーに埋められましたが、頭骨は遥かに離れたデンマーク・コペンハーゲンに送られました。頭骨は大学の病院に運ばれ、医学の実験に使われます。骨は中をくりぬかれていました。
1980年代からサーメは民族としての権利を国に認めさせる様々な運動を始めます。そうした中、孫に当たる女性が、デンマークに持っていかれた祖父の頭骨の返却を求めます。長い交渉の末、デンマークから返却されることとなります。
150年の歳月を経て身体の眠っているところへ頭骨が帰っていった話をドキュメンタリー映像にしたものです。それを見ながら、北大や東大、あるいは世界に散らされたアイヌ民族の頭骨の返却についてと重なりました。第3回有識者懇談会の報告記事に遺骨の返却の件に関して早急に取り組むと書かれていましたが、遺骨がどのように持ち運ばれたかの詳細も明らかにされつつ、返還が実現されますように。(注・北大は返還要請には答えています)
そうそう、サーミ民族を法的に先住民族として認めているノルウェーでは政府と直接関与できるサーミ議会が1989年に設立されています。公教育においてもサーミ語の幼稚園から大学まであるようです。※1
第2回目の有識者懇談会にて加藤ウタリ協会理事長が主張したアイヌ民族の学校はこのようなことを要望しておられるのでしょう。さらに、アイヌ議会を作りたいと同ウタリ協会の理事のおひとりも言われていました。諸外国の先進的なところを大いに参考に出来たらいいですね。
夏にアイヌ奨学金委員会出席のため東京に行った際、中野にあるアイヌ民族料理店“レラ・チセ”に行き、OKIの話をしたりして盛り上がった話を以前に書きました(7/25 blog)。
その時に、中野駅前でアイヌ民族と琉球(沖縄)とのお祭が毎年おこなわれているという話を聞いて興味を持ちましたが、この度、メールにてそのお祭の情報を得たので以下にUPします。
(“レラ・チセ”を出て駅にむかう途中に沖縄料理店が数件あり、満腹にもかかわらず、ついソーキソバとオリオンビールを飲んでしまいました)
『第15回チャランケ祭』2008年11月1日(土)2日(日)
1日目:開演 12:00~ 2日目:開演 09:00~
場所 中野駅北口広場
参考サイト:http://charanke.com/index.html
主催:チャランケ祭実行委員会 後援:中野区・中野区教育委員会
この祭りではゴミ削減のため、食器のご持参を呼びかけているようです。
食器を持参者は各店舗で¥30値引あり。
※1「先住民族サミット」パンフレット内の鵜沢加那子さん解説「サーミ」項参照