アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

「極北の怪異」鑑賞

2008-10-03 05:52:56 | インポート
昨夜、情報が入り確認してみて改めて驚いたのですが、
国土交通省はアイヌ関連施策を仕事としているんですね~
http://www.mlit.go.jp/hkb/ainu0001.html
その大臣が「単一民族」発言したというのは、やはり問題ですね。
新大臣にはしっかりやって頂きたく思います。


「極北の怪異」 ナヌークのDVDを観ました。
北の民達の生活ぶりに感嘆。寒い中すごいなぁ~と、
冬支度を始める憂鬱な時に見るのは絶妙なタイミングかも・・・。

擬餌で魚を誘い、ヤリで一突き! 鮭ほどの魚が獲れました。
喜びと共に魚の頭を噛んでしとめる姿もダイナミック。

アザラシは呼吸をするため氷上に小さな穴があるのだそうです。
その穴を見つけて、息をひそめ、目を凝らして待つ。そしてヤリで一突き。
先端が外れて紐だけがスルスルと氷の中に入っていきます。
紐をつかまえて引っ張り合いが続きます。紐一本で大変な格闘です! 
途中で助けを呼びますがなかなか来てくれません。
最後は家族全員でこどもも一緒になって引き上げます。しかし、大物ゆえ苦労しています。
(「大きなカブ」のお話みたい)。
引き上げられた獲物はいとも簡単に解体され、生で口にほおばる。ダイナミックだあ~。
この情景は以前、網走の北方民族博物館内で放映されていました。
穴の上に鳥の羽をのせて、微妙な動きでアザラシの呼吸を確認し、ヤリで一突きしていました。
すごいですね~
体重2トンのセイウチもヤリ一本でおとな三人がかりの捕獲。
何よりも驚いたのは、寝るときはなんと裸で毛皮に包まって寝るんです。すごいなぁ~。
室温も氷で作った家ですから0度を超えないように動物の脂で暖?をとるようです。

この映画はなんでも‘ドキュメンタリー・フィルム’という言葉を生んだロバート・J・フラハティの傑作だとか。
映画を作っているCHIHIROさんが教えてくれました。
先日、CHIHIROさんが撮った「先住民族サミット」の短い編集ドキュメンタリーも見せて頂き、懐かしさいっぱい。

このような映画をもっと観たいですね。生きる考え方が変わりますね。


さて、今日から十勝アイヌ民族フィールドワークに行ってきます。
十勝エテケカンパの会の代表である木村マサヱさんや、帯広百年記念館内にあるアイヌ民族文化情報センター“リウカ”の内田学芸員のお話を聞きます。そして、翌日は帯広一帯のアイヌ民族関連の場所を訪ねます。楽しみです。



ホウの実 プシネプ・ウセウ(ホウの実のお茶)にすると美味しい!
今年はまだ採りに行っていません。