アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

フィールドワーク 2

2007-10-28 16:06:10 | インポート



オプシヌプリを眺め。
(昔、沙流川流域のアイヌと十勝のアイヌが争いになったとき、オキクルミは
お互いに血を流すことを避けるために弓の技くらべをしようと提案しました。
そしてまずオキクルミがヨモギの矢で川向こうの山を射た所、一本の矢で
山に穴があいてしまい、それを見た十勝アイヌは恐れをなして逃げ帰ってし
まいました。そこで今も山の上あたりに穴が空いた跡が見えるとのこと。
「穴あき山」の向こう側には今でもヨモギがいっぱい自生しているそうです。
1900年ごろまでは穴が空いているようなものでしたが、上の部分が崩れ、
今は、くぼみが見えるだけとなっています。
写真の向こうの山の上がくぼんでるのがわかります?


二風谷アイヌ民族フィールドワーク

2007-10-28 16:04:40 | インポート
昨日、二風谷のシケレペッ農場(貝澤耕一さん、美和子さん)にて、
アイヌ民族フィールドワークが行なわれ、6教会から8名が参加しました。

午前中は、アハ(日本語でヤブマメ)を近所で自生しているところへ掘りにいくところから始め、
アイヌ料理を一緒に作って食べました。
アハは表面の土色の皮を一枚はがしてくさみをとるためにサッと軽くゆがき、
お米と粟と一緒に炊き込みました。

おかずは粟の粉と米粉で練ったシト(だんご)。
ゆがいたシトにイクラや油で揚げた昆布を砕いて砂糖を入れて作ったタレをのせたもので
(コンブシト)とってもうまかった。

そして鹿肉をふんだんに使い、二輪草やキトピロ(行者ニンニク)の乾燥させたものを入れて
作ったユクオハウ(鹿汁)。

本で読むのとは違い、体験することで水加減や炊き方のコツ、食べ物にまつわる
多くのことを教えて頂くことができ、とてもいい経験になりました。

そしてどれも美味しかったこと!! さらに鹿のステーキまでご馳走になりました。

食前の祈りはディヴァン宣教師がブヌン語でしてくださり、
はじめて聞く言葉に思いを馳せ、感謝の祈りを重ねました。



アハごはん


おなかも満たされ、午後は、二風谷のアイヌ語地名を実際に車で廻って説明をきくツアーへ出発! 
二風谷アイヌに伝わるオキクルミの神話や、独特な地形に伝承されたお話、
さらに、アイヌ民族の歴史や伝統文化にまつわるお話と、移動中の車の中も含めて
とても充実した学習となりました。

最後はゆったりと散歩をしながら感想を語り合う時も持ててよかったです。
何よりも、講師の貝澤美和子さんがいきいきと目を輝かせてお話くださったことに感激しました。 

身も心も満腹した一日でした。感謝!



オプシヌプリを眺め。

(昔、沙流川流域のアイヌと十勝のアイヌが争いになったとき、オキクルミは
お互いに血を流すことを避けるために弓の技くらべをしようと提案しました。
そしてまずオキクルミがヨモギの矢で川向こうの山を射た所、一本の矢で
山に穴があいてしまい、それを見た十勝アイヌは恐れをなして逃げ帰ってし
まいました。そこで今も山の上あたりに穴が空いた跡が見えるとのこと。
「穴あき山」の向こう側には今でもヨモギがいっぱい自生しているそうです。
1900年ごろまでは穴が空いているようなものでしたが、上の部分が崩れ、
今は、くぼみが見えるだけとなっています。
写真の向こうの山の上がくぼんでるのがわかります?