アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

全道教会中高生春の集い

2007-03-17 18:46:11 | インポート
今日は、旭川の川村カ子トアイヌ記念館に寄り、今月末に行われる「第35回全道教会中高生 春の集い」のフィールドワークの話を少し詰めて来ました。
ティーンズ・春の集いはスタッフも含めて30名ほどが集まるとの事。楽しみです。

今回は、旭川豊岡教会を会場として、28日から2泊3日で開催。
テーマは「イランカラプテ-出会いと学び-」とし、先住民族であるアイヌ民族の学びと出会いの時を持ちます。
一日目の夜に中田美歌さん(滝川二の坂伝道所教師、情報センタースタッフ)が北海道の地名などからお話しされ、二日目は川村カ子トアイヌ記念館に行き、見学と学び、そして川村館長からお話を伺います。さらに昼食はみんなでアイヌ料理を作って食べ、午後はムックルや刺繍体験と、盛り沢山の内容です。

アイヌ記念館は以前にもご紹介していますが、1916年に現在の三代目館長川村シンリツ・エオリパック・アイヌ(先祖を大事にする人)さんの祖父イタキシロ(言論正しい)氏が記念館専用のチセ(家)を建て、先祖や近隣の人たちが使用いていたアイヌ民具を展示したのが始まり。90年以上の歴史を持つ道内では最も古い記念館です。

ところで、「イランカラプテ」は皆さんもご存知、アイヌ語の挨拶です。


i-ram-karap-te こんにちは はじめまして 
イ=それ(あなた) ラム=心 カラプ=触れる テ=させる
→あなたの心にそっと触れさせて頂きます
(「萱野茂のアイヌ語辞典」萱野茂著 三省堂 参照)


旭川アイヌはムックリをムックルというのでイランカラプテは違いがあるか「旭川アイヌ語辞典」(川村兼一監修 太田満執筆・校閲)を調べてみました。言葉は同じですが以下の説明が付いていました。

(元来、男同士の正式な挨拶の言葉として) ご挨拶申し上げます。

さて、あらためて、今日、得たイヴェント情報をUPします。
来る、3月24日(土)のお昼ぐらいから翌25日まで 旭川市民生活館(錦町14丁目)にて 「第18回アイヌ文化伝承と工芸展」が開催されます。お近くの方はどうぞ。入場無料

そうそう
今日は山菜料理の事もいろいろ話してきました。春ももう少し!
今年もアイヌ料理を楽しみたいです。今年こそあの苦さを堪能するぞ~