~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

娘のピアノ発表会

2010年11月03日 22時35分31秒 | 家族・友人等
いやあ、終わりました、娘の発表会・・・ゼーゼー・・・・

先週の水曜、つまり10月27日(水)の最後のレッスンのあとの追い込みたるや・・・もう涙モノでございました。
弾いた曲はベートーベン作曲のソナチネ5番ト長調なのですが、つい2日くらい前までは2楽章なんかショートカットであっという間に終わってしまうし、
強弱なんか毎回変わるファジーな状態(原典版にはたしかにほぼないわけではありますが・・・)、
テンポは猫の目のように変わる、
すぐにミスタッチはする、

正直、「先生ここから私に丸投げですかあ~~~」と思わないでもなかったです(殴)。

まずはオニのメトロノーム特訓、
次にミスの多い箇所のこれでもか反復練習、
それだけで時間切れ。音間のバランスや粒をそろえるところまではとてもとても・・でございました。

ただここ数日、娘のエラかったところは、
どれだけメトロームをかけられても、どれだけ粘着に部分練習させられても、
辛抱強く頑張ったこと。これだけは進歩だとほめてやりたいです。
昨日も午後1時半に学校が終わったあとお兄ちゃんの文化祭に行き、その後夜7時くらいまで造形教室で展示会用の作品を作り、
帰って夕食をとったあと、9時過ぎまでの1時間以上、みっちりの練習に耐えました。

そういう意味では、初めて「まともに取り組んだ発表会」かもしれません。

今朝は初めてミスなくちゃんと弾けました。
で、「大丈夫だよ、ちゃんと弾けると思うよ」と私が言いましたら、
「でも、おかあさん、この前は、『前の日にちゃんと弾けても本番ダメなこともある』って言ってたよ。反対に去年は本番だけ弾けたんだったよね?」というわけです。
・・・困りましたねえ。それは事実ではありますけど・・・
「本番というのは、演奏者の力ではどうすることもできない何かもあるのよ。一生懸命弾くしかないね」といったわけですが、そしたら、
「でもそれは、演奏する人の責任じゃないん?」と返されましたです。・・・・はい、その通り(汗)。


で、そのオトシマエをどうつけるつもりなのか・・・と親ながら思って聴いていたわけです。こっちも胃が痛くなりそうでしたが。

とりあえずちゃんと「責任とって」ましたね。
この時点で彼女にできることはだいたいやってました。もちろんまだまだできないことの方が多いので、コンクールとかそういうレベルの話ではないわけですけど。
で、弾き終えて席に戻ってきたら「魂抜けた~」と(笑)。

今回は私としては、ソロをそれも古典をきちっと弾かせたかったので(・・あ、曲を選んだのは先生ですよ)、連弾<猫の恩返し>やアンサンブル(娘と主人がバイオリンで私がピアノ <千の風になって>)は、好きに弾かせました。・・・なので、テンポかれこれやりたい放題(笑)。まあ、いいやこっちは楽しければ、ってとこですかね。

ちなみにどういうわけか今回はほんとに個人的にたくさんの方にご来場いただき、主人の両親も入れると、娘は14人もの方に声をかけていただいたり、プレゼントを頂戴したりしました。
ほんとにありがとうございました。
本人も「私、別に上手な子じゃないのに(←友人・知り合いにハンパなく上手い子が多いため、自分でもかなり自覚あり)・・・こんなに」とうれしそうでした。


発表会ですが、小さいにもかかわらずかなり上手い子もいましたけど、一方で残念な本番に終わった子もいました。
楽屋で「この悔しさを忘れずに来年はちゃんと頑張らないと!親が言わずに誰がいうの?」とガツンと言われている子もあり。
たとえ小さい子だろうが小さい曲だろうが、本番で「ちゃんと弾く」というのは、大変なことです。
「ちゃんと弾かせる」というのはさらにもっと大変なことで、たった一人のことでどれだけ消耗することか・・・(汗)。

勉強でもなんでも、要は同じことなんですが・・・・