~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

発表会・・・・みたいな練習会

2010年11月26日 20時12分13秒 | ピアノ
「お母さん、遊んでるだけ???」シリーズ第2弾です。

本日は午後から、知人の練習会(?)に乱入してまいりました。
知人といっても、つい最近ピアノを通しての交流が始まった、同じ校区の3人の主婦の方がたです。
ちょっと前に「11月26日に某公共の施設で練習会をやるんです」ということをきいたんですけど、そこは私がステージにいまだかつて立ち入ったことのない場所で(旧K生N金会館です)、昨夜はエルバシャがスタインウェイを弾いたというなんとももったいないところ。

そんなところが1時間2千円で借りられて、しかも2台もやる??・・・ぜひぜひ後学のためにも見学させてもらえませんか?と申し入れました。
そうしたら快諾していただけたので、楽しみにしておりました。
2日くらい前になって、どうも「発表会みたいな感じで、お客さんも10人少し入ります。仮装さんもプログラムの最後に<ゲスト演奏>ということでのせてます」という話になり、
「ええっ?・それマジ?」と思いつつ、応援をKやんに頼んで一緒に行ってまいりました。

行ってみたら、ホールのスタッフがそれはそれは丁寧に、あたかも依頼したアーチストかなにかのように扱ってくださるわけです。
「こちらからお入りになれます、どうぞ」「ピアノの位置はどこにしますか?」「二台の向きは?」などなど。びっくりしました。
マイクも貸してくださいましたし、「客席もどうぞご自由に。お客様は何名ですか?いらしたらこちらからご案内いたしますので」とも言ってくださる。帰りには担当の方のお名刺までいただきました(驚)。

で、めちゃくちゃ気楽に考えていたら、客席になぜかPTAの知り合いとか見えてるし、あとの3人はちょっとフォーマルな服装だし、どうしましょう?と思いましたけど、今さらどうしようもないですから(笑)。

タイトルは「発表会・・みたいな練習会」。
プログラムは、それぞれのお宅のお庭でとれた紅葉を押し葉にしてカラーコピーで製作。素敵です。
3人で約3時間(うち30分はリハーサル)を使うので、毎回違う曲を弾く人もあれば、同じ曲を5回弾く人もある。でも練習ではなく本番。毎回お辞儀して毎回拍手もらいます。
圧巻だったのは、Mさんの弾き歌い。話す声もいい方だし、ピアノ演奏は(1年前にレッスンを受け始められました)リズム感が大変よく、自然なフレーズ感で、いわゆる「センス」の素晴らしさを感じるものなので、それなりに期待していたのですけど、予想を上回る歌の上手さでした。
10年くらい前までバンドのボーカルや弾き歌いはされていたようですが、それでもまったく10年はブランクがあったそうです。来月某所での30分ライブを依頼されたとのことで、その予行演習をかねて、シルバーのかつらで懐かしの某ガイタレさんに扮してのライブ。
トークもさることながら、失敗してもそれで必ず笑いを取りにいくというエンターティナーぶり・・・いやもう恐れ入りました。すばらしい!

ピアノは昨日の今日ですので、よく調律されていてとても気分よく弾けました。
また、向いあわせの2台ピアノも久しぶりにやってみて、なかなかこれは難しいということがよくわかりましたので、乱入させていただけて、ありがたかったです。
(・・・ゲスト演奏などというものではなかったですけど・・・汗)


みなさん、お忙しいなか、今の生活で可能な精一杯の練習をされていて、頭が下がりました。
なんといいますか、・・・たとえば、部屋のすみっこに存在する「いい空気」をこっそりストローで吸うような・・・、家族の視線を気にしいしい、でも少しずつ吸って生きるための糧にしている・・・というような「ピアノ」を感じました。

これからも、こうやってたまに精一杯広いところで思いっきり弾いてくださるといいなあ・・と思います。
また乱入いたしますから(笑)。