~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

小学校卒業式

2008年03月19日 22時44分09秒 | 家族・友人等
なんでこんな天気になったのか・・と思うほど、今日の天気はひどかった。
春の嵐というのだろうか、雨降りまくり、風吹きまくり、気温もちょっと低く、卒業式に正装して出かけるにはあんまりな日だった。

でも、考えてみればこの学年、結構ポイントポイントの行事で大雨にたたられていて、運動会の延期は当たり前として、野外活動もどしゃぶりのテント泊、最後までこの学年らしかったと思えばそう思えなくもない。

本日開場が9時半、開式が10時だったのだが、私は委員の仕事(DVD渡し)があったので、9時には学校に行かなければならなかった。
たぶん、一人だったら間に合ったのだろうけど、娘がもう「雨がぁ・・・風がぁ・・・もう歩きたくない・・」とさっさと歩かないため、5分遅れで到着。
驚いたことに9時にはかなりの数の保護者が体育館前に並んでいた。すごい・・
これまで3人の子どもをこの学校に通わせたお母さんいわく「こんなの初めて・・」。


10時直前まで、体育館外でDVDの引き換えをし、ぎりぎりで席取り。もう席などなくて、足りない分の椅子を先生方が並べておられた。
椅子のこともだけれど、開式まで1時間も外で待たされた娘がじっとしているかのほうが気がかり・・。


私が体育館に入った時には、カッシーニの「アヴェ・マリア」がかかっていて、おごそか&若干暗めな雰囲気。なかなか渋い。
いよいよ卒業生入場となって、「卒業生が入場します。拍手はしないでください」というわけで、生徒だけが一人ずつ入ってくる。これは、5年生のリコーダー演奏によるエルガー「威風堂々」の中間部。
クラスによる区切りなく続いて入ってくるので、「4組まだだっけ?」といっているうちに、目の前を息子がスルー・・・。見事シャッターチャンスもスルー・・・。

全員が入場・着席したところで、娘が一言
 「もう終わった?」
・・・今からじゃあ、ボケ!・・


開式の辞から国歌斉唱にかけて、保護者は立っていいのか悪いのかでおろおろしまくり(笑)。あちこちで屈伸運動。
で国歌斉唱のとき、ここで起立するとか歌うとかは微妙な問題なので、私はどういう風にするのが望ましいのかはよくわからないのだが、
いきなり娘、私の口をふさぎ
「・・しっ・・・」
・・・なぜだ~・・・(泣)


卒業証書授与は、ひとりひとりが良く見えて、144名と児童数は多いけれど、知っている子も大変多いので、私は感慨深く眺めていたのだが、娘は退屈で退屈でしかたがない。
すわってはおれず、後ろの空いているスペースへ移動したのだが、ここでも動き回っている。
私の方も、ちょっと落ち着かず・・というのは、次々とかかるBGMが気になって曲当てクイズ状態(殴)。
ちなみに、気づいただけで

バッハ:G線上のアリア
パッヘルベル:カノン
モーツァルト:クラリネット協奏曲の第2楽章
アルビノー二:アダージョ
モーツァルト:フルート&ハープのための協奏曲の第2楽章
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲の第2楽章

がかかっており、かなり静かめ、特にアルビノー二あたりは「泣かす気か?」なチョイスで、これっていったい「卒業式のためのBGM」とかいうCDに入っているのだろうか?と気になった。


この間、娘はもう走るし、踊るし、しゃべるしでもうお手上げ。
仕方なくおんぶして拘束状態。こうすれば動かないし、しゃべるときも耳元で言ってくれるので、そう大声は出さない。
で、校長先生の話の時、
「ねえ、お話まだ終わらない?」

・・・ヲイ・・・


PTA会長のお話では、「運動会や修学旅行・・」という文脈で
「おゆうぎかいは?」

・・・もう、だまっとれ!・・・


もう、しみじみどころかキレそうでした、私。

卒業生・在校生のお別れの言葉は、卒業生がステージ上、5年生が下という配置で、歌を交えながら、それぞれが叫ぶことなく無理のない声量でやりとりし、好感が持てた。最後「さようなら」と言い交わしたあとで、校歌が斉唱されるタイミングは絶妙。

PTAからの謝辞があり式は終了。今度は二人一組で退場。
私はこれまた委員の仕事があって、花束と寄せ書きを持って、教室へダッシュ。
各クラスで子どもたちから先生へ渡してもらう予定なのだが、これにはほかの保護者は時間の都合上参加できない。

しばらく待って先生が来られたのだがなぜか、そのまま階上へ行かれたなあ・・・何かな?と思っていたならば、なんとアンプとエレキギターを持って登場。
・・言っておきますが、先生は二人のお子さんをお持ちの、たぶん私たちと同じくらいの年代の女性。そして本日は袴姿・・・
子どもたちには「最後に、スピッツの歌を歌うよ」(これは先生の好きな歌)とおっしゃっていたらしいのですが、「みんなのために何かしたい、何ができるかな、と考えて、1月から練習しました。でも、まだ全然上手じゃないの」ということ。
すでに、号泣に近かった女子はもう大変な状態。
でも、先生なぜか音が出ず、いろいろいじっても出ず、ちょっとあたふたされてて・・・私が見ましたら、メインボリュームが絞りきってありました(笑)。
で、手拍子入りの感動の「魔法の言葉」の合唱。私は役得で聴かせていただきました。そのあとで、寄せ書きと花束を渡して、さすがに先生と生徒が涙涙なのに、私がいる場でもなかろうと、娘をひきずって退場。



雨のため、正門までの見送りができずに、先生&児童は校舎内をぐるっと回った後に解散だったのだが、再び今度は保護者も教室に戻って、今度はお互いの写真撮影が続くこと延々・・・・。

天気には恵まれなかったのだが、なかなか感動的、大雨の記憶とともに忘れられない卒業式となった。



帰り道、娘は傘は風にもっていかれそうだし、服はびしょびしょだしで、大泣き。
「お兄ちゃんが、年長さんだからだ!(怒)。卒業するのいやなのに」

・・・わかったような、わからないような・・・