~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

某「おさらい会」

2008年03月15日 23時02分56秒 | ピアノ
本日午後は、某先生門下のおさらい会を聴いてまいりました。

昨年初めて聴いたときは、あまりのレベルの高さにただただびっくりして、楽しむと同時に、同じ楽器を弾くものとしては消耗もして帰ったのですが、本年はびっくりするのはやめて(笑)、じっくり聴いてまいりました(といっても最後の方は時間の都合で聴けなかったのですが)。

ここの生徒さんたちは小学校高学年くらいになると、ショパンのエチュードは結構弾かれます。
今日も小学校5年生の子がショパンのスケルツォの1番を弾いてました。このお子さんの演奏は私3年前から聴いてまして、小2の時、小犬のワルツをそれはそれは上手に弾かれたのを聴いたときは驚愕いたしました。昨年は同じくショパンのエチュード25-2と幻想即興曲を弾き、今年はついにというべきかスケルツォの1番。
そう身体の大きい子ではなく、手も小さいそうなのですが、今年は少し体格もよくなったせいか、冒頭の不協和音はなかなかの迫力でした。
スケルツォは私は2番を少し弾いてみたことがあるくらいで、自分からは遠い曲なのであまりよくわからないのですけど、この内容を5年生が弾くというのはなかなか大変なことだと思います。


2年続けて聴くと、それなりに気づくこともあります。
昨年は「おおっ!」と思った子がそれほどでもなかったり、逆に今までセンサーに引っかかってこなかった子がいきなり気になり出したり・・・。
これはもちろんその子の成長とか練習ぶりとかに関係することだとは思うのですが、もうひとつ選曲も大きいようでした。
昨年フランスっぽいものをおしゃれに粋に弾いていた子が、今年はドイツ・ロシア系のヘビーなものを課題とされていて、曲想から音の出し方から、非常に苦労している感じが伝わってきたり、
昨年歌のある曲を生き生きのびのびと弾いていた子が、今年はリズムやハーモニーの難しい曲を課題にされたり、
と先生のご指導の方針もなんとなく伝わってきました。


ここの生徒さんたちは、ほとんどが音楽に進路をとられるので、もし小学校2年から聴いたとすると、約10年間毎年聴くことができるわけで、それも楽しみのひとつです。
実際、昨日友人から「昨年聴きにいって大変面白かったのですが、今年はいつでしょうか?」と問い合わせのメールをもらい、昨日の今日というぎりぎりのタイミングで一緒に聴きにいったといういきさつもあり、「おさらい会」といえども、関係者でないリピーター(ストーカーではないです・・・笑)もついたりなんかするわけです。


来年も楽しみにしています。