~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

某コンクールをちょっと拝聴

2007年07月25日 22時48分17秒 | ピアノ
夕方というかもう夜に入っていたが、ほんの短時間、某コンクールを聴きにいった。

このコンクールは今回が初回で、小さいこどもから愛好家まで参加できる。つい一週間前、うちに遊びにきてくださった方が、参加するとおっしゃっていたので、見学をかねて聴きにいった。

子どもも連れていった関係で、時間ぎりぎりに会場入りしたのだが、なんと時間が繰り上がっていて、私が聴きたいと思ってかけつけた彼女の演奏の真っ最中だった。しかたなく廊下のスピーカーの下で聴く。
私の聴く限りでは、一週間前よりもいいように思うし、この曲を好きで弾いている感じも伝わってきた。
同じカテゴリーは4人で、あと2人残っていたのでホール内で聴いた。
どちらも若い方だったような気がするが、よく弾かれていたと思う。ショパンの前奏曲から難易度の高い曲を並べておられた方もいた。
お二人ともたしかによく練習をつみ、よく指が動く。
緊張のせいかお若いせいかわからないけども、ここぞというところの説得力というか、全般に起伏がないのは少し気になった。
どんな曲にも「ここを弾かずにどーする」という箇所があって、聴衆の気持ちもそこへ向けて期待が高まるわけだから、やはりそういうところを、捨て身で表現してほしいなあ・・・・・・と思うのは私だけかもしれないが・・・・。

このコンクール、予選通過者は大変多く、こんなに多かったら、通過できないほうも辛かろう・・とちょっと同情したくもなるのだけれど、
なんにせよ、私の知り合いは、上位2位内で通過されたようだ。
1番目の方の演奏を聴いてないのでなんともいえないが、私の聴く限りでは妥当な結果のような気がする。


帰り、会場の出口で、このコンクールの主催者であるS先生にお会いした。
面識はなかったのだけれど、思わず「東京の熱狂の日のコンサート、聴かせていただきましたっ!」と声をかけてしまった。
「通過しましたか?」と先生。
「いえ、今日は出てないのです。昨年、福岡で審査していただきました」と慌ててお返事申し上げた。
先生、大変お急ぎのご様子で、赤いスーツケースをザーッと引きながら、目の覚めるようなサマードレス姿で、信号を渡っていかれた。
かねがねエネルギッシュなお方と尊敬申し上げているのだが、9:30から19:30のコンクールのあとでも、オーラ全開で生き生きと帰っていかれたのだった。

いったい、おいくつなのだろう・・といつもいつも思う。