奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

最後の東日本フェリー … 青森観光(青森県立郷土館)(2008年10月10日の日記から)

2009-10-12 01:13:10 | 道外の博物館
駅行きのバスを新町1丁目で下車。
中三の前です。

これから向かうのは青森県立郷土館。

“郷土館”などというほのぼのした名前がついていますが、県立総合博物館です。

建物は五十九銀行青森支店として建てられたもので、国の文化財に指定されています。

よくある総合博物館です。
時代に沿って考古展示から自然展示へ。
三内丸山遺跡を見てきたあとなのでよく理解できました。

面白くなるのはこのあとの歴史展示から。

北東北は朝廷から遠く離れているために中央の権力がなかなか及びませんでした。
中央の権力を無視し地方の豪族が支配するという時代も長く、
また中央の権力支配が確立してからも例えば平泉文化が花開くなど、
独自の発展をしてきたんですね。

また日本の北の果てということは世界への北の玄関ということで、
その地政学的な重要さは近代になってからも変わることがありません。
それはロシアの南下などの場面でよくわかります。

そんな展示内容です。

ついで民族展示。

恐山のいたこ、岩木山の山岳信仰、マタギとその風習、祭りetc.
民俗的なものはそこに行かなければ理解できないことがたくさんあります。
文献などで“知る”ことはできますが、“理解”することは難しい。
そこに行き、空気を感じることで初めて理解できるんですね。
だから、こういう展示は大事です。
そしてこの民俗がさ、徐々になくなっていってるんだもん。
今しか見れない、というものが多いんだよなぁ…。

最後は、りんご展示。

青森といえば、りんごでしょう。
三内丸山遺跡でも、“発掘量がりんご箱○○万箱分”とか書いてたくらい。
そのりんごのことが、たくさん展示してありました。
インド、ゴールデンデリシャス、紅玉、ジョナゴールド、スターキング、国光。
昔食べたけど、今はどこに行った?

まったく、青森らしい展示でした。

県立総合博物館は、こうでなきゃ。

観覧料、310円。

さらに続く
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最後の東日本フェリー … 青森... | トップ | 最後の東日本フェリー … 青森... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

道外の博物館」カテゴリの最新記事