奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

上富良野町開拓記念館 … 下

2014-07-18 06:19:31 | 北海道の博物館
さて、1926年(T15)の十勝岳大噴火(大正噴火)について。

十勝岳は「活火山」であり、今でも活発な活動を続けています。
そのお陰で素晴らしい温泉があるわけですが。

大正大噴火では上富良野村を泥流が襲い甚大な被害を受けました。
当時の報道では村が消滅したような記事もある。

まるで泥流が村の中心街を襲い全滅、というような印象です。
人的被害は144名、850ha以上の田畑を失う。

確かに大変な被害ではありますが、中心部が全滅というほどではない。

この記念館には泥流が流れた地域が示されています。
それによると、中心部は被災を逃れています。

当たり前ですが、泥流は川筋に沿って流れているのです。
村の中心部は少し高台にあったので被害を逃れた。

火山の噴火では泥流や火砕流が流れ落ちるところがある程度想定されています。
被害が想定されるところでは、その時にどんな行動をしたらいいのか。

それを知っているかどうかで命が助かるのかどうかが分かれます。

そのためには、自治体が公表している“ハザードマップ”が役に立つ。

十勝岳や駒ヶ岳周辺自治体はそれを公表し様々な対策をとっているはずです。
実際に駒ヶ岳辺りを列車に乗っているといろいろな防災施設を見ることができます。

普段は意識することはないハザードマップですが、
自治体はいろいろな対策をとっています。
それを知っているかどうかで命を分けるということが間違いなくあります。

火山だけじゃないぞ、水害や地震でもそうだ。
地元のハザードマップは見ておいた方がいい。

ちなみに札幌市でも、ハザードマップを公表しています。
是非ご一読をお勧めするとともに、見方がわからない方は私にお尋ねください。

上富良野開拓記念館、実は深い。
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