奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

江別の歴史を訪ねて① … 江当軌道

2010-09-17 04:22:53 | 北海道の旅日記(道央)

1920年に、石狩川をまたぎ江別と当別を結ぶ石狩大橋が完成し、
それから江別と当別の間の行き来が便利になりました。

それまでは渡船で渡っていたらしい。

1926年、その橋のたもとから当別までを結ぶ「江当軌道」が設立され、
1927年8月8日に営業を開始しました。

江別側の基点は橋の当別方にあり、市街地までは乗り入れていませんでした。

それからわずか9年後の1936年5月1日に軌道廃止になっています。

路線距離は11.3km、駅は江別ー三原(さんげん)ー六号ー蕨岱ー当別、
軌間は762mm、動力は蒸気・内燃の併用でした。

前述のように江別側の基点は市街地から離れた石狩川の向こう側になるので、
JR江別駅(当時は鉄道省)との間は自動車輸送を行っていたそうです。

その「江当軌道」の跡を示す碑(標柱)が建っています。

場所は市街地から行くと道道139号線沿い、
石狩大橋をわたってすぐ左側の道路脇でJA支所の向いになります。

当時の様子や駅の正確な場所などは知る術もありませんし、
また廃線跡などもうかがい知ることも出来ませんが、
「江当軌道」が確かにここにあったということを示す記念碑ではあります。

交通量も多く探しにくい場所にありますが、
開拓時代を偲びつつ見学するのもまた趣のあることと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする