世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

ロシアの真価は地下資源にあるのではなく文化遺産にある!

2008年07月27日 | Weblog

豊富な地下資源を有するロシア! 近年、俄然、注目を集めている。世界

の眼がロシアに注がれている。2桁台の経済的飛躍を続ける新興著しい中国、

IT関連で他の追従を許さない頭脳的に秀でて これ又、発展の一途を辿ってい

るインド! バイオ燃料のトウモロコシでシコタマ儲けの止まらないブラジル! 

何れ劣らず世界の経済を牽引している。他方、原油高騰で潤っている中東や

アラブ諸国、笑いが止まらない そういうセレブの国々! 米国もサブプライム

ローンで甚大な被害を受け経済的打撃を被っているが世界の経済を牽引して

いる事に変わりはない。そういう新興国と中東・アラブ産油国、世界一を標榜す

る米国! その富裕層と その煽りを受けて甚大な被害を被っている輸入国と

の格差と不条理で世界の経済は混沌とし迷走している。・・・原油高騰の恩恵を

受けているアラブ・中東と、投機マネーで飽くなき利潤追求で暴利を貪っている

富裕層、その一方で悲鳴を挙げている国々とで世界は二分されている。ロシア

もそういう富裕層の一翼を担い豊富な地下資源で国力を上げている。日本企

業も進出し既存企業や新興企業と提携してインフラ整備と企業立地に猛進して

いる。ロシアの将来性を見込んでの投資である。そういう風潮が世界を跋扈し

侵食している。グローバルスタンダードは世界の隅々まで席巻している。市場

原理が、経済優先が、儲け主義が、あたかも“人間の幸福”の条件であるかの

如く、「幸福」を達成する 唯一の方法であるかの様に振舞っている。そういう世

界の現状に盲目的に追従し追い越せ追い抜けの、かつての日本の明治期の

様相を呈している。時代は質が変わったのである。後れを とらじ、の 経済優

先 は 人間の質を劣化 させる。個人や国の“矜持”を忘れ、捨て去っては、“人

間の在り方”の 根源 が問われる。今こそ足元を見つめ、先人が築いてきたそ

の国 固有の歴史や文化に眼を向けるべきである。あの帝政ロシアと言えど

も、世界的不朽の名作、薫り高い文学作品を生み出した。トルストイの{戦争と

平和}、ドストエフスキーの{カラマーゾフの兄弟}、チェーホフの{桜の園}、ゴ

ーリキの{どん底}等々、挙げれば限がない。音楽界では世界の巨匠 チャイコ

フスキーという傑出した人物を生み出している。・・・それ等は、ほんの数例だが

世界文学史上に燦然と輝く名作の数々、音楽史上に君臨するチャイコフスキー

の交響曲等・・・、名作、名曲の数々は後世に多大な影響を与えた。そういう不

朽の作品は現今でも読み継がれ、演奏され、親しまれている。ところが、そうい

う対極にある物質万能の現代だからこそ、そういう風潮に待ったを掛け、精神

的安らぎを取り戻し、心の ゆとり を持ちたいものである。否、そういう市場原

理(主義)が蔓延(はびこ)る現代だからこそ、先人の築いた歴史や文化に想い

を馳せ、その誇りを、“一国の矜持”として表明すべきである。その国の真価は

<経済力>よりも<文化力>、“文化遺産”をこそ<誇り>にすべきである。ロ

シアこそは、そういう意味で 正に、世界に君臨した先達の文化を再輸出にする

に値する国である。日本とて同じである。明治期の先人の あの気概を こそ、

取り戻すべきである。それが失われた歪(ひずみ)が今、世間を騒がしている

通り魔事件 に一脈、通じている、そういう気がしてならない。・・・そういう意味

で、ロシアの今後を注視したい。・・・