北海道洞爺湖サミットに政権を賭けて取り組んだが評価は芳しくなく及第
点に達しなかった。指導力に欠け迫力のない幕を閉じた。大方の識者の評価
である。国民も大なり小なり同様の見解だったと思う。福田カラーを前面に打ち
出し今度こそはと政権浮揚に賭ける意気込みは衆目の一致するところだった。
消費者庁の創設と今回の洞爺湖サミットに政権を賭けての取り組みだったの
だが、先の共同通信社の全国電話世論調査(11日~12日)は横ばいの「2
6.8%」と低迷が続いている。前回の「25.0%」より僅か<1.8%>のオマ
ケの支持率である。・・・以下は共同通信社の全国電話世論調査から引用し
た・・・
●内閣不支持率・・・53.5%(6.7ポイント減)
●サミットでの指導力・・・
▲評価しない・・・51.4%
▲評価する・・・・・30.3%
●支持する政権・・・
▲民主党中心・・・45.3%(前回より4.9ポイント増)
▲自民党中心・・・31.2%(前回より3.9ポイント減)
※その差・・・14.1ポイントに拡大
●政党支持率・・・
▲民主党・・・28.6%(前回より5.0ポイント増)
▲自民党・・・28.6%(前回より0.5ポイント減)
●支持する理由・・・「他に適当な人がいない」(53.9%)
●不支持の理由・・・「経済政策に期待が持てない」(29・3%)
■北朝鮮に対する経済制裁の一部解除・・・
▲反対・・・61.9%(圧倒的多数)
▲賛成・・・24.2%
■消費税率引上・・・
▲反対・・・61.8%(反対が多数)
▲賛成・・・33.8%
●サミットの地球温暖化対策・・・
▲前進してない・・・56.2%
▲前進した・・・・・・・37.2%
■内閣改造・・・
▲改造するべき・・・42.1%
▲改造しない・・・・・41.6%
●衆院選挙の時期・・・
▲来年9月任期満了・・・37.9%
▲年内・・・33.7%
▲来年前半・・・19.1%
与野党からの批判は日増しに増幅し与党内からは<福田おろし>もチラホラ
聞こえる様になった。衆院解散総選挙を封印しての内閣改造が当面の話題に
なってきた。福田政権の成り行き、今後に注視したい。・・・