オーストラリアの旱魃 不作で小麦が高騰し、国産の小麦が割安感になっ
た。でも小作農では政府の補助金が貰えず転作を余儀なくされている。そうい
う現状を打開しようと各県の農業試験場では小麦の品質改良に取り組み、穂
高が従来の2倍になる品種の改良に成功した。美味しくて収穫量が大幅に多く
なった国産小麦を生み出した。小作農独自でも採算が合う様になった。・・・オ
ーストラリア産の小麦は30%高騰し国産の小麦は緩やかな上昇で、しかもオ
ーストラリア産に引けを取らない品種の創出に成功した。“香川の讃岐うどん”
も国産小麦を使用する動きに転じた。成功を祈りたい。・・・今日、午後のテレビ
番組「ガイア?~」で放映していた。日本もやるなあ!と感心しながら視聴し
た。小作農家も勇気づけられたのではなかろうか。かつて大分県知事が提唱し
全国を風靡した“一村一品運動”を思い出した。その土地の気候風土に合った
その土地ならではの特産品(物)の新たなる創出で永続的に何ものにも左右さ
れない安定した特産物(品)を定着させる。その音頭取りは全国的規模では政
治が担う。農林水産省が舵取りをする。つまり全国的規模で“棲み分け”を特
定する。賢い消費者は「安心・安全」を買うのに少々の高値でも買う。そういうト
レンドが観えてきた。巷でも市場でもスーパー等でも主婦は立ち話で堂々と語
る。“安全で安心できる品物”だったら値段が高くても国産品を買いたい、と語
り合っている。・・・思うに、WTOやEPAを受け入れつつも市場原理で競争に
晒されても、グローバルスタンダードの波は世界規模で押し寄せて来る。でも、
ビクともしない万全の対策を講じたら消費者は、ついてくる。つまり<安全・安
心が保障>され<高品質、高付加価値の高い物品>だったら「高値」でも“安
心・安全”を消費者は買う。そういう傾向が見えてきた。政府も後押しすべき
だ。価格で外国産に太刀うち出来ない<安値>攻勢でも、賢い消費者は 安
全・安心 の国産品を買う。そういうトレンドが見えてきた。生産農家も、自信を
もって品種改良(農業試験場の指導と共有で)に取り組み外国産を凌駕する気
概で取り組んでほしい。きっと功を奏する、と思う。他の産業でもトレンドは同じ
だ。適度な“棲み分け”がキーポイントになる。先祖代々の農家(私は少年時代
まで田畑農業を経験)だった事が開陳する切っ掛けになった。・・・