この時点(9日午前11時50分~)でも議論されていると思うがどう決着し
ただろうか、気にしながら記述している。当初から予想されていたことではある
が新興国の中国やインドがG8の昨日の結論を容易には呑まないだろう、とい
うことだ。・・・昨日のG8の中長期目標の合意も玉虫色にならざるを得なかっ
た。即ち『~気候変動枠組条約の全締結国と共有し採托することを求める』と、
国連に下駄を預けたも同然の曖昧な どうにでも解釈できる公約数的(全会一
致でない、しぶしぶ同意の一致)な決着になった。中期目標も、G8が「野心的
な国別総量目標」を実施することで合意した―― 首相宣言で発表 ―― その
事に関して福田首相は「この長期目標は地球にとって正しく、かつ必要な目標
であることを確認した」、と成果を強調した。更に踏み込んで「G8の結束の下
に途上国、新興国にも働きかけをしていく必要があり、その第一歩を踏み出し
た」と新興国 中国、インドの説得に意欲を示した。
・・・今日13時時点で、速報が飛び込んだ!・・・
今日の13時 時点で新興国の中国やインドを含む16カ国は、昨日のG8の合
意に沿う様な結論に同意した。長期目標はG8の決着に概ね同意、中期目標
にはタガをはめて合意した、と・・・。しかし明確な実施時期は示さなれず先送り
された。案の定、玉虫色の合意であり想定内であった。
・・・(昨日の8日には、新興国の中国やインドを含む5ヵ国は「先進国は80%
~95%削減すべきである」と先進国の削減規制が前提であるとした)・・・
先の独逸サミットより微小の前進だと受け止めているが、具体的時期と数値目
標が示されない限り責任の所在は不明である。その間、G8の存続や有り様は
様変わりするであろう。持続的に受け継ぐトップの態様はどうなるのかも、皆目
不明である。言われる様に世界最大の「お祭り・イベント」の域を出ない。地球
存続の待ったなしの非常事態であるにも関わらず、その切実さが伝わってこな
い。各国の経済優先の態様が先行し、目立ち、真剣に地球に思いを馳せてい
るとは、思われない。トップの世界観、哲学が今こそ問われている様な気がす
る。