世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

新生「民主党」の船出に期待!?

2005年09月20日 | Weblog
課題、山積の船出である。野党的気安さの評論家?から実権・実務を担うに足る資質を問われる試金石が強く圧し掛かる。最大の課題は党内の挙党体制である。寄り合い所帯の極右から極左までの合意を得ての巨大与党に対峙できるのか、どうか、という事である。党内の半数のアンチ勢力が眼前に憚っている現実に政治信念を対立軸として鮮明に提示できるのか、という事である。憲法9条2項に収斂しても「小泉のミニ版」に成りかねない。削除して「自衛権」を明記するという。それでは自公民と甚だ類似していて対立軸と成り得ない。自衛権を明記して個別も集団も包括して限定的に援用すると言明しているが、その事だけでも党内の旧社会党系や旧民社党系の猛反発は必至である。何しろ護憲の最大の目玉は9条2項の死守にあるからである。ごり押しすれば空中分解しかねない、との党内、若手からの懸念の声も挙がっている。何れにせよ前途多難の船出である。真の民主主義の実現と定着を新生「前原民主党」に期待するが故に苦言を呈したい。以下に「前原民主党」にとっての避けては通れない課題、解決せねばならない事項等を箇条書きに列挙してみる。・・・
1.キーワード、「戦う理念~戦う集団~」、「「豊かに~」、「温かい~」、「官から民へ」、「小さな政府」、「民における公共の実現」等の戦略・戦術の定着を、どう実現し対立軸として提示できるのか。
2.政治理念・信念・信条を実現する為の岡田残任期間の延長の決定・確保・定着を、どう実現するか。
3.予算の見直し(0ベースからの再検討)を、どう自民・公明に対立軸として提示し論議していくのか。
4.憲法9条2項の削除と「自衛権」の明記。自衛・支援活動地域の限定的行使と主体的選択を、どう法案に明記し議論の場に持ち込むのか。
5.まぎれもない競争社会という現実の中での何を具体的政策として提言していくのか。
6.巨大与党、自公明の<強者の論理>に対する創造的破壊の構築を、どうするか。
7.既得権益に対する真っ当な政治家としての政治信念・信条の行使と国民に眼の向いた政策の執行実現を、どうするか(特に労組・官公労との戦略・戦術)。
8.”小泉イズム”の<カリスマ性>に対峙できる戦略・戦術があるのか。行使できるアルファー?は、あるのか。
9.少子・高齢化(1.28以上のUP)の具体策を提示できるか。
10.既得権益等の官僚ベースの政策でなく選良の政治家としての政策実現を、どうするか。
11.国と地方の予算の適正な移譲と権限を、どう推進していくのか。
12.食料自給率4割の現実を7割以上に引き上げる具体策(農政ビジョンの提示)はあるのか。
13.年金改革・改善、医療・介護・福祉の安心、安定、幸福の実現の具体策は?
14.対中、対北、対韓、対米(全方位外交含む)の具体的政策は?
15.税金の無駄遣いと天下りの廃止・断行・是正を、どう実現していくのか。
16.教育問題、特に「教育基本法」の論議と改正は?その他多々。・・・
何れにせよ政治は国民に眼をむけての妥協と徹底論議による最大公約数の産物であり帰結であるが、その覚悟はあるのか。派閥や党利党略を排して対内対外への持続ある実現性のある具体策を提示しての公僕・選良としての使命を果たせる決意は、あるのか。期待大であるが故の苦言と課題を懇願する由縁である。新生!フレッシュな既存権益を脱皮した「民主党」に期待したい。