世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

時代の臭覚を先取りした天才の勝利!?

2005年09月12日 | Weblog
真っ当な政策論の展開で国民に披瀝しての論争が欲しかった。結果論である。中身4割、外面は6割が時代の流れであり趨勢である。新党結成に象徴される態様は古き伝統的日本の有り様であり体質の露呈と世間の一部か或いは一般は観たのである。半世紀前に習得・形成された倫理観・道徳観、その時の最先端の術を身につけた成熟の体で現代の直近の課題解決を試行しようとしても時代が許容しない。現代の若年のフレキシブルな瑞々しい感性が勝利の方程式を導く。その時代感覚、時代の臭覚に長けていたのが小泉首相であった。日本の将来の命運をも決する重大な局面で壮大な一大実験を試行したのである。そして的中した。称して小泉流とか小泉劇場、小泉マジックに陥った、とか日本中が催眠術に罹ったとかと悲憤慷慨し吹聴したのである。・・・敗戦の弁である。何か空しい響きさえ感じ、黄昏時の老人の呟きを聴く思いがした。弁解・弁明の敗戦の弁である。選挙中・選挙後も中身のないパフォーマンスと揶揄されたのだが一枚も二枚も小泉首相は役者が上手だったのである。時代を先読みした鋭敏な臭覚の勝利である。爾来の玉虫色の、なあなあ主義の一族郎党的あるいはボスの親分肌の御仁の指令で纏まる日本的”和”に左右される時代は既に過去のもの、となったのである。ある識者は今後の日本は自滅の道を一直線に辿る、と断言するのだが296とか327の選良の意味するものが何を内実としているのか、単なる催眠術に罹った、では済まされない。国民の厳粛な審判であり結果は尊重されるべきである。翻って論議を十分に尽くして、しかる後、結論を出すべきである、とか審議未了とか審議を尽くさず短兵急に結論を出す小泉流は阿片である、とかと集中砲火を浴びせた。ドイツ流に良く考えて後に行動に移すべきである、とかイギリス流に歩きながら考えてから行動に移す、とかと百花繚乱である。スピードが事を制する昨今はイギリス流の”歩きながら考えて行動する”が時代にマッチした最善の解決策である。慎重審議も場や事例によっては採択されるべきであるが一刻を争う世界の趨勢に伍していくには小泉流が支持され、よりベターな選択肢だったのである。その帰結が今回の選挙の内実である。一考を要する今後に注目したいものである。