世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

燻し銀の如く輝く名もなき「庶民史」

2005年09月10日 | Weblog
――ふんしどぅくる「勝山の里」――
沖縄県名護市勝山区(旧屋部村)の歴史、名所・旧跡・史跡、産業等を纏めた「勝山誌」が発刊され地域の足跡を残す事になった。勝山の集落は明治期の廃藩置県後に首里の士族が地方下ちした、本元のの端っこの離れに形成された当時としては新しい集落であった。その様に形成された集落を沖縄(旧琉球)では「屋取」(やーどぅい)と言った。”武士は食わねど高楊枝”を地で行く誇り高き士族が形成したであった。その沖縄版である。誇り高き彼等はコツコツと原野を開墾し田畑を造成した。明治期以来、困難をものともせず開拓して来たのである。その足跡を後代に残そうと当の有識者は東奔西走し調査して集めた資料を纏め今回2回目の改訂版の運びとなったのである。初版は1,978年に発刊され主として「戦前を中心」にまとめられた。2回目の今回は戦後の歴史と史跡・名所旧跡等の文化財、今、旬の特産のシークァーサーや潜在的愛食者のヒージャー(山羊)で有名な<勝山>の現状も紹介しようと意欲的に編集された。初版を基に約5ヶ月の月日をかけてまとめた。特に今回は異色版として「分村」、「沖縄戦の記録」、「山紫水明のトレッキングコース」、「住居や記念碑」、「名木記名の集落地図」などと、より良い豊富な内容に仕上がっている。更に子供のために分かりやすい見出しで読みにくい漢字にはルビを振った。尚、「勝山誌」のタイトルは当の先輩の真栄田義孝氏が作詩した『勝山小唄』の「勝山ぬ里や ふんしどぅくる(風水所)」から採択した。編集委員長の真栄田氏は「南向きの集落で、水も出る沖縄一住みやすい風水所の案内本として普及してほしい」と語った。勝山のシンボル<嘉津宇岳>(旧屋部村)は名護市の「21世紀の森公園」を抜けると穏やかな風景が広がる。そんな自然豊かな場所に聳えたっている。400m級の山は沖縄本島では大規模なもの。ハイキングコースもあり、登山客も多く訪れる。その麓には、<たんかん>や<シークヮーサー>、<ゴーヤー>など数多くの沖縄独特の青果が栽培されている。そんな内容も収録されている。・・・
付則:同本はカラーA4判で30ページ。一部500円で2,000部発行。問い合わせは勝山公民館、電話 098-53-8336・・・
(参考資料 沖縄タイムス2,005年9月4日朝刊・・・沖縄関係事項で有益と思う広報及び宣伝等も拙者の任意で選択した・・・)