世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

小泉流「男の美学」を検証する!

2005年09月03日 | Weblog
マスメディアの威力は絶大である。テレビ受けするパフォーマンスを心得て登場する人と、そうでない方との差は暦然としていて大きい。何れにせよ小泉首相はメディアの使い方がうまい。10の内9が同じで、礼儀としての聴衆の面前での正装の出で立ちで臨み、1人だけラフなクールビズで現れる。どちらに異色性があり近親感が持てるのか・・・人それぞれだとは思うが感覚的・フィーリング的に観るのが大半だと思う<特に無関心層には>。・・・兎に角、聴きたいくらい面白い。話術にも長けていて聴衆を惹きつける魅力がある。他の候補は正攻法で<政策本位>で必死に訴えるが又かと醒めた眼で観てしまい縁故・支持者以外、聞き流してしまい、耳を傾けようとしない。面白くないのである。国民の生活が懸かっている死活の問題に何たる的外れな言辞だと非難されそうだが現代の世相は、そうはみないのである。視聴覚の言動での訴力が全てを制する。小泉流が受けるのも彼独特の奇人、変人を逆手にとりフルに活用しているからである。小泉一流の”男の美学”を如何なく発揮しているのである。小泉劇場とか小泉マジックとか言われているが、むしろ「小泉美学」である。現世相は他とは一風変わったアルファを求めている。時代を先読みし時代を味方にしての最大限の活用を図っているのである。自己を演出する術を心得て今回の選挙に臨んでいる小泉自民内閣の前途は合従連衡の兵どもより一歩秀でている。政界は一歩先は闇、今日の友は明日の敵、昨日の敵は今日の友、カオスの世相を反映した起伏・変転の世界に、どう審判が下るか戦後自民政治の総決算的、今回の選挙は異色ある結果として歴史に刻まれる事であろう。善政、悪政の何れかを担って戦後政治史に刻まれる政治家は小泉首相以外には見当たらない。有り体に言えば<大物政治家>が見当たらないのである。それだけ政治家が大衆化した証左であろう。翻って今回の衆院解散、総選挙を算術的に観ると成立させるべき<法案>を先延ばしにした、その期間を時給にして算出する総金額は莫大になる。750億円(今回の選挙費用)の税金の無駄使い以上の金額になる(某シンクタンクの試算)。そういう眼で観る今回の選挙は現代版「関が原の合戦・決戦」とも準える国民の審判が、どちらに軍配を挙げるのか10日間の成り行きを観つめていきたいと思う。
付則:民主政治が根付いた国家は<政策本位>の政治が本来の姿である。が・・・