朝日新聞が４年で100万部以上の減

　新聞の発行部数の減少が止まらない。例えば、朝日新聞は４年で100万部以上減少し、現在640万部の発行部数であるという。読売は長らく1,000万部を超えていたが、現在800万部台となっている。

　国内の人口は減少傾向であり、少子高齢化が進む。この結果、全体のパイが小さくなり、部数減は避けられない。さらに影響を受けているのはインターネットやスマートフォンの普及である。これらがあれば、新聞の必要性は相対的に小さくなっている。

　インターネット配信だと時間に関係なく、２４時間最新のニュース更新がなされる。この結果、新聞で知り得るときには既にネット配信されているケースがほとんどである。速報性ではネットやテレビに新聞はどうしても遅れを取る。

　活字離れの影響も大きい。書籍の売上高が減少し、書店軒数が減少傾向であることと新聞の発行部数の減少は似ている。今後もしばらくはこの流れが続き、多くの新聞は部数減となることは確実であるとみられる。

　今後、新聞社は新聞発行を基本としつつ、本業以外で売り上げを上げないと会社そのものが維持できなくなる可能性が高い。作業工程の機械化や印刷業務の委託、人員削減などで今まで対応してきた。今後も部数減が見込まれるので、不動産業など本業以外で売り上げを上げる社が増加する可能性が高い。

　新聞社が発行する週刊誌や書籍も減少傾向であるとみられる。書籍も今後、廃刊など大幅なリストラが考えられる。

　時代に合った事業展開が求められる。