秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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「第2青函トンネル」は必要ない

2017-02-06 04:10:55 | 日記
 大手建設会社や土木の専門家の一部に「第2青函トンネル」を実現するべきだという動きが出てきている。

 第2青函トンネルは現在の本州と北海道を結ぶ津軽海峡の海底下を通る青函トンネルの西側200m程度のところに新たにトンネルを建設するというものである。それは貨物専用の単線のトンネルになる構想だという。試算によると建設費は4,000億円弱で工期は15年だという。

 現在、青函トンネルは複線ではあるものの、新幹線と貨物列車のすれ違いで生じる風圧を考慮し、制限速度は140キロに制限されている。貨物列車専用の第2青函トンネルがあれば、貨物列車の走行をそちらに回し、現在の青函トンネルは客車専用となる構図である。それにより、新幹線は時速260キロ走行が可能となり、時間短縮となる。

 第2青函トンネルは建設費や時間短縮効果を考慮すると建設するべきではない。既に複線である青函トンネルが開業し、新幹線と貨物列車が運行されている。第2青函トンネルが建設されても、新幹線の時間短縮効果は18分であり、費用対効果が悪すぎる。

 現在の新幹線の運行でも本州-北海道の輸送量は十分確保されていて、今後大きな需要増は見込めない。北海道新幹線が札幌まで開業しても、札幌-東京の移動手段において、簡単に新幹線へシフトするとは考えらない。

 もし第2青函トンネルを建設するのであれば、自動車を運ぶことができる列車を運行させることなど改良する必要がある。