八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

神職道具 ~笏~

2010年03月08日 15時03分02秒 | 神職用具

今日も天気は今一つのようです。こんにちはI権禰宜です。

今日は大安日ですが平日という事もあり比較的穏やかです。しかし、午前中はお宮参りや竣工祭など意外と慌ただしかったです。

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↑筆頭権禰宜奉仕の竣工祭。明太子で有名な“かば田食品”さんの研修センターがめでたく竣工されました。

さて、昨日神職道具の一つである「冠」を御紹介しましたが、本日は「笏(しゃく)」を御紹介します。

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これが笏です。皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

神社で執り行われる祭典の折、男性神職は必ずこの笏を持っております(女性神職は扇を持ちます)。

ですので神社の祭典を見たことがあればこの笏もご覧になったことがあるかと思います。

ちなみに画像の左側太い方が笏頭、右側細い方が笏尾といい、笏頭が上、笏尾が下で端を手で持ちます。

笏の歴史は古く、中国より渡来したものであるといわれています。「淮南子」には、周の武王の代に殺伐とした気風を変えるために、帯剣を廃して、笏を持たせたとか。

用途としては忘備のために紙に式次第等書いて貼り付けたりすることもありますが、基本的には無いと困るというものでもありません。

が、しかし祭典中に手ぶらだと何か落ち着かず、持つと自然と(不思議と)背筋が伸びる(威儀を正せる)ものであり、やはり神職には欠かせない祭具です。

以上、本日は珍しくⅠ権禰宜と禰宜の合同執筆にて笏のご紹介でした。


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