曇天空ですね。こんにちはI権禰宜です。
本日は六曜が「仏滅」の上に、天気も微妙・・・・ということもあって、お参りは普段の日曜日の半分ぐらい。仕方がないと言えばそれまでですけど、うーん・・・何ともさみしいですね・・・。
さて突然ですが、みなさん冠(かんむり)といえばどんなものを想像されますか?
おそらく大多数の方は
↑オーストリア初代皇帝・フランツ1世(神聖ローマ皇帝としては2世)
こんなのを想像するかもしれませんね。
しかしながら、日本にも古来からの冠があります。
これです。
よく殿様の肖像画などに描かれていますよね。
現代においては最早神職ぐらいしか着けることは無いため、意外とこれが日本の「冠」である事を知らない方は多いのではないでしょうか?
ちなみに普段神職がお祭りで着けるのは、このような烏帽子。
烏帽子というぐらいですから、まぁ帽子です。
もちろん冠の方が格上です。
それゆえ冠を着けてお祭りをしている神職を見かけたら、それは普段よりも重要なお祭りをしている場合が多いですので、注意深く見てみると新しい発見になるかもしれませんね。
I権禰宜
私もこの巾子?が日本の冠と知ったときは驚きでした。皇室なのに何か物足りなさを感じますが、飾らない控えめな感じが日本らしいですね。
お雛様が使用している豪華な宝冠?。あれは実際皇后様が使用しているものなんでしょうか?
コメントありがとうございます。
そうですね、諸外国の冠と比すると日本の冠は質素な感じがします。そこが日本らしくて良いのでしょうが。
冕冠は仰る通り中国王朝の影響が大です。ただし日本の冕冠は少々独自の形をしており、簾が四方に(中国王朝は前後)ぶら下がっています。
この冕冠は意外と最近(孝明天皇の御代)まで使われていますが、基本的に即位式などの場のみだったようです。
女雛が付けているのは平額・釵子などと言ったりする飾りで、現在も女子神職がこれに近いものを付けていたりします。
こういった有職故実は知らべていくと興味深いですね。