(患者を生きる:2998)がん 読者編:4 早く検査を受けていたら
その他 2016年2月26日 (金)配信朝日新聞
今回は、「多発性骨髄腫」に関するお便りを紹介します。
●診断を受ける前年から痛み
2014年2月に「多発性骨髄腫」と診断されました。娘が嫁いで一人暮らしになり、これからは仕事をしながら旅行や趣味も楽しもうと計画していた時でした。
整形外科の医院でX線検査を受けたところ、骨盤や大腿(だいたい)骨の広い範囲に黒く写るものが見つかり、「すぐに総合病院を受診してください」と言われました。
結局、骨折の危険があるため車いすでの生活になりました。びっくりして涙も出ませんでした。
化学療法や放射線治療のおかげで、現在は症状は安定しています。ただ、まだ痛みには悩まされ続けています。医師には「今後も歩けることはない」と言われています。
実は、診断を受ける前年から、足の付け根などがキリキリと痛んでいました。痛みを我慢せずに早く詳しい検査を受けていたら、杖をついて歩けていたかもしれず、悲しく情けない心境です。
連載に登場した男性のように、多発性骨髄腫になっても普通の生活を続けられる人がいる一方で、私のような状態の人もいることを知って欲しくてペンをとりました。
(大阪府 河合節子 71歳)
●治りにくい骨折には注意を
昨年、81歳の母を多発性骨髄腫で亡くしました。
父の介護中につまずき、整形外科を受診したところ、胸椎(きょうつい)圧迫骨折とのことでした。装具をつけて固定していたのにもかかわらず、1カ月後に再び胸椎を骨折。痛みのとれない状態が1年2カ月も続きました。
体重が落ち、体もだるそう
で、何かがおかしいと感じ始めた頃、祝日に転倒してしまい総合病院の救急外来を受診しました。その検査の過程で多発性骨髄腫が末期の状態で見つかり、わずか1カ月で旅立ちました。
骨が溶けて痛みの伴う血液のがんがあることを知っていたら、早い時期に母の痛みを緩和し、穏やかに生きる道を選択できたのではないかと思っています。
なかなか治らない骨折があったら、血液内科を受診してみることをお勧めしたいと思います。
(宮城県 菊地真弓 54歳
その他 2016年2月26日 (金)配信朝日新聞
今回は、「多発性骨髄腫」に関するお便りを紹介します。
●診断を受ける前年から痛み
2014年2月に「多発性骨髄腫」と診断されました。娘が嫁いで一人暮らしになり、これからは仕事をしながら旅行や趣味も楽しもうと計画していた時でした。
整形外科の医院でX線検査を受けたところ、骨盤や大腿(だいたい)骨の広い範囲に黒く写るものが見つかり、「すぐに総合病院を受診してください」と言われました。
結局、骨折の危険があるため車いすでの生活になりました。びっくりして涙も出ませんでした。
化学療法や放射線治療のおかげで、現在は症状は安定しています。ただ、まだ痛みには悩まされ続けています。医師には「今後も歩けることはない」と言われています。
実は、診断を受ける前年から、足の付け根などがキリキリと痛んでいました。痛みを我慢せずに早く詳しい検査を受けていたら、杖をついて歩けていたかもしれず、悲しく情けない心境です。
連載に登場した男性のように、多発性骨髄腫になっても普通の生活を続けられる人がいる一方で、私のような状態の人もいることを知って欲しくてペンをとりました。
(大阪府 河合節子 71歳)
●治りにくい骨折には注意を
昨年、81歳の母を多発性骨髄腫で亡くしました。
父の介護中につまずき、整形外科を受診したところ、胸椎(きょうつい)圧迫骨折とのことでした。装具をつけて固定していたのにもかかわらず、1カ月後に再び胸椎を骨折。痛みのとれない状態が1年2カ月も続きました。
体重が落ち、体もだるそう
で、何かがおかしいと感じ始めた頃、祝日に転倒してしまい総合病院の救急外来を受診しました。その検査の過程で多発性骨髄腫が末期の状態で見つかり、わずか1カ月で旅立ちました。
骨が溶けて痛みの伴う血液のがんがあることを知っていたら、早い時期に母の痛みを緩和し、穏やかに生きる道を選択できたのではないかと思っています。
なかなか治らない骨折があったら、血液内科を受診してみることをお勧めしたいと思います。
(宮城県 菊地真弓 54歳
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