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FAT:中高生8割、無月経リスク 痩せ願望で減食か 順大調査

2020年01月16日 23時03分43秒 | 
FAT:中高生8割、無月経リスク 痩せ願望で減食か 順大調査
2020年1月16日 (木)配信毎日新聞社

 日本の女子中高生の8割超が運動量に対するエネルギー不足から、無月経や骨粗しょう症のリスクを抱えていることが、スポーツ庁の委託を受けた順天堂大女性スポーツ研究センター(東京都文京区)の調査で判明した。体格に対する誤ったイメージの表れで、特に運動する生徒は深刻な影響が体に出ていた。調査に当たった桜間裕子特任助手は「体重増を気にする日本の女子中高生は成長期に必要なエネルギーが足りていない傾向にある。学校や指導者がリスクを十分に教えるべきだ」と指摘する。【竹内麻子】
 運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経などに陥るのは「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」と呼ばれる。卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンは骨を丈夫にする働きがあるため、無月経になると、骨密度の低下で骨粗しょう症につながる。
 センターは、関東甲信や東海地方の中学校と高校計9校の女子生徒を対象としてFATに関する調査を実施。運動部などに所属する生徒と運動習慣のない生徒の計1214人から有効回答を得て、2019年12月に結果をまとめた。
 質問は25項目。うち「食べるものを制限したり、慎重にコントロールしたりしているか」など、米国スポーツ医学会が考案した9項目に一つでも当てはまるとFATの危険があるとされる。今回の調査では運動する生徒は81・1%、しない生徒も80・7%が該当した。
 運動習慣の有無にかかわらず高かった点について、桜間氏は「日本の10代女子は痩せ願望が強く、食事を制限するなど誤った摂食行動をとるため、運動していなくてもエネルギーが足りていないと考えられる」と指摘。「自分の体重や体形に不満がある」とした割合は運動しない生徒が70・0%で、する生徒の64・0%を上回った。
 一方、「疲労骨折の経験がある」「現在月経が止まっている」と答えたのは運動する生徒がいずれも5・5%で、しない生徒(前者が2・3%、後者が1・9%)より深刻だった。
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 ■ことば
 ◇FAT
 Female(女性)、Athlete(アスリート)、Triad(3要素)の頭文字を取った言葉。「エネルギー不足」▽エネルギー不足などが原因とされる「視床下部性無月経」▽「骨粗しょう症」――の三つの状態が密接に関連するメカニズムだと定義されている。
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