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新型コロナで食料危機懸念 物流寸断、輸出規制も拡大 WHOが警告

2020年04月13日 21時23分57秒 | ウイルス

新型コロナで食料危機懸念 物流寸断、輸出規制も拡大 WHOが警告

   2020年4月13日 (月)配信共同通信社
 

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて食料貿易に影響が出始めた。感染症対策のための移動規制で物流が寸断される一方、国内市場を優先する産出国が輸出規制に乗り出したことで穀物価格も上昇している。世界保健機関(WHO)や世界貿易機関(WTO)など3機関は11日までに、輸出管理が広がれば「国際市場における食料不足が起きかねない」とする声明を出した。

 食料の世界的な在庫は十分で、現時点では輸出規制の影響は限定的とみられる。しかし、都市封鎖などにより食料の出荷や農業労働者の確保が困難な状態が続けば、需給逼迫(ひっぱく)から食料を輸入に依存する途上国を中心に打撃が生じる恐れが強い。

 最大の小麦輸出国ロシアは4~6月の穀物輸出に割当制を導入し、主要輸出国のウクライナは小麦輸出量に上限を設けた。小麦製品の買いだめによる国際的な需要急増を懸念し、国内供給の安定化に動いた形だ。

 ロイター通信によると、最大のコメ輸出国であるインドでは、コメ輸出業者が新規契約の締結を停止。第3位のベトナムもコメ輸出の通関業務を一時停止した。

 一連の措置で穀物価格は上昇基調にあり、シカゴの小麦先物価格は3月に入って6%超の伸びを記録し、タイ産米の輸出価格は4月に入り7年ぶりの高値圏に達した。

 感染症対策による食料流通網の寸断は、より長期的な影響をもたらす可能性がある。国際航空運送協会(IATA)は移動規制に伴う大幅な減便で貨物輸送が困難になっていると説明。海上、陸上輸送も停滞している。インドや欧州では収穫に必要な移民らの季節労働者を確保できず、労働力不足が既に深刻だ。

 国連食糧農業機関(FAO)は「在庫はあっても、食料が届かない危機が起きる懸念がある」と指摘、各国の協調を呼び掛けている。(共同)

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