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島根県立大加納教授 ALS患者の脳波読み取り、意思識別するアプリ開発

2019年09月03日 23時48分44秒 | 大学
島根県立大加納教授 ALS患者の脳波読み取り、意思識別するアプリ開発
2019年9月3日 (火)配信山陰中央新報

 意思表示できない重度の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の意思を識別するスマートフォン(スマホ)用アプリを、島根県立大出雲キャンパス看護栄養学部(出雲市西林木町)の加納尚之教授(56)が開発した。患者の脳波から「YES(はい)」か「NO(いいえ)」かを読み取る仕組みで、手軽に使えるのが特長。患者の意思に沿った介護によって患者や家族、医療関係者の負担と不安の軽減が期待され、製品化に向けて連携企業を探している。
 ALSは次第に全身が動かせなくなる難病で、厚生労働省の2017年度のまとめでは、患者は全国で少なくとも9636人(島根91人、鳥取48人)。加納教授によると、病状が進むと、意識や聴覚、思考能力はあるものの全身が動かせず、話したり、目を開けられなかったりする「完全閉じ込め症候群」になる可能性があるという。
 症候群になった患者と、支える家族、医療関係者が意思疎通する手段がほとんどないため、15年秋に開発に着手。人が何かを意識した時に脳から出る電気信号の脳波を活用し、使いやすいようアンドロイド対応のスマホのアプリにした。
 スマホに手のひらの大きさの脳波測定機器を取り付け、機器から伸びる3本の電極を患者の額、つむじ、耳たぶに装着して使う。
 脳波の識別に使うのは4種類の音で、「窓を開けますか」など簡単な問い掛けに対する答えが「YES」なら指定した1種類の音を、「NO」なら別の1種類の音を意識するよう患者に伝える。4種類の音を各15回ずつ計60回不規則に流し、意識した際の特徴的な脳波を読み取り、スマホ画面に「YES」か「NO」で意思が表れる。
 4種類の音はそれぞれ「◎」「×」「☆」「□」の記号に分類され、音が出るのと同時に画面に表示される。完全閉じ込め症候群になる前に訓練しておけば、症候群になった時により効果的に使えるという。
 患者1人に対して実証実験を行って効果を検証し、論文が看護理工学会誌に掲載された。製品化に向けて連携企業とともに実証実験を重ねて性能を高めたい考え。価格は未定で5万円以下を想定する。
 加納教授は工学技術で患者の生活を支える生体医工学が専門で、22歳の頃からALS患者の意思伝達機器の研究に励み、過去に患者の目の動きやまばたきなどを活用した機器を開発。ALSの国会議員が誕生して病気への関心が高まる中、「患者や家族らとの会話の一助になればうれしい」と話した。
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高知大医学部生 受賞続々 選択科目で独自研究 先端医療推進センター

2019年09月03日 23時41分59秒 | 大学
高知大医学部生 受賞続々 選択科目で独自研究 先端医療推進センター
2019年8月19日 (月)配信高知新聞

 高知大学医学部(南国市岡豊町小蓮)の「先端医療学推進センター」で学生たちが取り組む研究が全国的に高い評価を得ている。学会などで「学部生では快挙」とされる受賞が相次いでおり、指導に当たる教員は「医療の基礎である医学研究に関心を持つ学生を育てたい」と話す。
 同センターは「大学本来の使命である最先端医療の開発」などを目的に、2009年に学内組織として設置された。独創的医療▽再生医療▽情報医療▽社会連携▽先端医工学▽臨床試験―の6部門があり、計約20の研究班が活動している。
 学生は2年生になると選択科目の「先端医療学コース」でいずれかの研究班に所属。4年生までの3年間、教員の指導を受けて独自の研究に取り組み、学会などで発表する。毎年約20人の2年生が履修しているという。
 11年度からこれまでに計約20人が「日本腎臓学会」や「日本麻酔科学会」、「日本臨床外科学会」などで受賞。それぞれのテーマは急性腎障害や糖尿病、肝臓がんなど幅広く、英文雑誌に共著者として名前を連ねた学生もいる。
 昨年は、情報医療部門の「メディカルデータマイニング研究班」に所属する現在4年生の菅田夏央(かお)さんが「医療情報学連合大会」の「優秀口演賞」に選ばれた。付属病院に蓄積された38年分の診療データを解析し、2型糖尿病の治療で併用する2種類の薬について、投薬の順番によって効果に違いがあることを示した。
 菅田さんは「結果が出ない時は挫折しそうになりますけど、すごく楽しい」。2年前の同大会で「研究奨励賞」を受賞した5年生の西村直子さんは「自分で目標を設定して課題解決するのは貴重な経験。達成感とやりがいがあります」と充実した表情だ。
 本家孝一センター長は「将来医師になっても、教科書にない病気や症状はたくさんある。学生の時から自分で考えて調べ、課題を解決する『リサーチマインド』を持つことが大切です」と話す。
 メディカルデータマイニング研究班の奥原義保教授は「蓄積された診療データを研究に活用している大学は全国でも少なく、情報医療学は高知大の大きな特色。機会を与えれば、学生は本当に良い研究をしてくれます」と手応えを感じている。
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タピオカドリンク「食事代わり」の男性、腸閉塞で手術

2019年09月03日 23時39分32秒 | 
タピオカドリンク「食事代わり」の男性、腸閉塞で手術
2019年8月24日 (土)配信朝日新聞

 ベトナム北部フート省で、腹痛を訴えて病院に駆け込んだ男性(20)の胃や腸内から、タピオカとみられる食べかすが二つみつかり、タピオカの過剰摂取による腸閉塞(へいそく)と診断されて手術を受けたことがわかった。現地紙トイチェ(電子版)が20日報じた。親類の話から、男性は食事代わりに愛飲するほどの「タピオカミルクティー中毒」だったとしている。
 男性は20日ほど前から腹痛や便秘、吐き気を訴え、痛みが強くなったため19日に省の総合病院に移された。超音波検査で腸閉塞がわかり、手術を受けた。消化がうまくできない状態が続けば内臓が壊死(えし)し、死に至る恐れもあったという。
 日本でブームのタピオカミルクティーは、ベトナムでも若者を中心に人気があり、店舗が急増している。一方で、糖分のとりすぎなど、健康管理に留意しながら飲むよう促す声も出ている。(ホーチミン=鈴木暁子)
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集団インフルで小学校閉鎖 和歌山、児童32人感染

2019年09月03日 23時36分05秒 | 地域
集団インフルで小学校閉鎖 和歌山、児童32人感染
2019年9月3日 (火)配信共同通信社

 和歌山県は2日、有田市立糸我小の児童32人がインフルエンザに集団感染し、学校閉鎖の措置を取ったと発表した。閉鎖は4日まで。同県内でのインフルエンザ集団感染としては、過去10年間で2009年に次いで2番目に早い。
 県健康推進課によると、全校児童は85人。全ての学年に有症者がいるという。学校は先月26日に夏休みが明けたばかりだった。担当者は「夏場も手洗いやうがいを徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。
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禁煙まめ知識・しまねさんぽメルマガ第132号より

2019年09月03日 23時25分01秒 | タバコ
しまねさんぽメルマガ第132号より
◆ 禁煙まめ知識 ◆
 島根産業保健総合支援センターが毎年共催している「禁煙支援研修会」が今年も9月
に開催されます。今回は特別講演として大和浩先生(産業医科大学産業生態科学研究所
健康開発科学研究室教授)をお招きしています。演題は「改正健康増進法で求められる
病院、大学、官公庁、企業、レストラン等の禁煙化」です。健康増進法の改正により日
本の喫煙環境はどうなっていくのか、加熱式たばこの有害性はどう見れば良いのか等に
ついて学ぶことができる貴重な機会ですので、是非ご参加ください。
 〇日 時 2019年9月15日(日)9:30~17:00
 ○場 所 松江市保健福祉総合センター3階(松江市乃白町32-2)
 ○参加費 医療従事者:5000円、事業所関係者:1000円、一般市民:無料
 ○昼食代 600円 
 ○無料託児 あり(1歳~就学前児)

 https://www.shimanes.johas.go.jp/documents/2019813kinnenn.pdf

 参加ご希望の方は上記URLより申込み用紙をご確認いただき、ファックスまたは電
子メールにて、しまね子どもをたばこから守る会までお申込みください。
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強化療法でDM合併症を14-32%抑制【糖尿病学会2019】

2019年09月03日 10時08分13秒 | 医療情報
強化療法でDM合併症を14-32%抑制【糖尿病学会2019】
東京大・岡﨑由希子氏の報告
MMJ2019年9月2日 (月)配信 一般内科疾患内分泌・代謝疾患

 第62回日本糖尿病学会年次学術集会(会長・山田祐一郎秋田大学大学院医学系研究科内分泌・代謝・老年内科学講座教授)が5月23~25日、仙台市内で開かれ、24日にはシンポジウム13「J-DOIT3の成果を実臨床に活かす」があった。東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科の岡﨑由希子助教は「細小血管合併症」と題して発表し、強化療法群は従来群に比べ、腎症イベントを32%、網膜症イベントを14%抑制したと述べた。(MMJ編集長・吉川学)
腎症イベント発生、HbA1c1%上昇ごとに21%増
 岡﨑助教はまず、腎症と網膜症は糖尿病の細小血管合併症で、腎症は透析導入の原因として最多で患者の生命予後や医療経済的にも非常に重要、網膜症は患者のQOLとも関わる重要な合併症であるとした。
 腎症イベントは、a)正常からミクロまたはマクロアルブミン尿への進展、b)ミクロアルブミン尿からマクロアルブミン尿への進展、c)血清クレアチニン値2倍以上、d)末期腎不全――のいずれかの発生と定義。尿中アルブミン測定はJ-DOIT3登録時と、6カ月ごとに測定し、登録時の腎機能は76%が正常だったという。
 介入期間中の腎症イベントの累積は438件(強化群181件、従来群257件)で、強化群で32%有意に抑制された。Cox回帰分析では、高齢、HbA1c高値、喫煙、トリグリセライド(TG)高値、推算糸球体濾過量(eGFR)低値で起こりやすいとした。介入1年目のデータでは、HbA1cが腎症イベント発生に関連し、HbA1cが1%上昇するごとに21%発症が増加したという。eGFRの推移をみると両群で有意差はなかったが、ベースラインでのeGFRが低い場合、強化群で低下を抑制する傾向があったとした。腎症寛解については、強化群の寛解率が59.9%だったのに対し、従来群は49.1%で、強化群で有意に高かった。
低血糖で網膜症イベント31%増、血糖管理と低血糖回避の両立が重要
 網膜症イベントは、a)網膜症なしから非増殖性網膜症(単純性または前増殖性網膜症)または増殖性網膜症への進展、b)非増殖性網膜症から増殖性網膜症への進展、c)網膜症が原因と考えられる失明――のいずれかの発生と定義。眼底検査を12カ月ごとに実施し、登録時に網膜症なしは83%だったという。
 介入期間中の網膜症イベントは679件(強化群317件、従来群362件)で、強化群で14%有意に抑制された。Cox回帰分析では、長期の罹病期間、非肥満、空腹時高血糖、腎症の合併が危険因子だとした。介入1年目のHbA1cが1%上昇するごとに、網膜症の発症が31%増加したという。登録時に網膜症があった場合、網膜症の進展に対する強化療法の効果は明らかではなかったという。
 低血糖は特に強化療法群において、2008年ごろまでは多く、その後は減少した。理由として、低血糖を避けることの重要性が認識されたことや、低血糖を起こしにくい薬剤の普及などと分析した。Cox回帰分析では、女性、長期の罹病期間、BMI25未満で低血糖が多かったという。また、低血糖になると網膜症イベントが31%増え、血糖コントロールの改善と低血糖の回避の両立が重要だと示されたと述べた。
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さまざまなインフルエンザを防御する抗体誘導法を開発

2019年09月03日 10時05分19秒 | 医療情報
さまざまなインフルエンザを防御する抗体誘導法を開発
AMED、全てのA型インフルエンザに有効な万能ワクチンの開発へ
QLifePro 医療ニュース2019年9月2日 (月)配信 一般内科疾患感染症

 日本医療研究開発機構(AMED)は8月28日、さまざまなインフルエンザ亜型を防御するヘマグルチニン抗体を発見するとともに、この抗体を誘導しやすい改変型抗原を特定したと発表した。この研究は、AMEDの新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業において、国立感染症研究所免疫部の高橋宜聖部長、安達悠主任研究官らの研究グループによって行われたもの。研究成果は、「Nature Communications」に掲載された。
 さまざまなA型インフルエンザ亜型を防御するヘマグルチニン抗体(交差防御抗体)は、現行のインフルエンザワクチンでは誘導されにくいという問題を抱えている。また、異なるインフルエンザ亜型への有効性が低く、季節性・鳥インフルエンザ共に有効な次世代ワクチンの開発が望まれていた。
 研究グループは、インフルエンザウイルスの複製が生じるマウスの気道部位において、交差防御抗体が誘導されやすいという、これまでの研究成果を発展させ、ハイスループットな手法で交差防御抗体を網羅的に特定し、免疫学的な解析を行った。その結果、さまざまなインフルエンザウイルスを防御可能な抗体が、隠れた抗原領域を認識することを発見。そして、この抗原領域を酸性処理により露出させることに成功した。
 この改変型抗原をヒト化マウスに接種すると、ヒト交差抗体が誘導されること、その交差性が季節性インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスをカバーすること、マウス感染モデルで防御能を示すことも見出したという。また、この改変型抗原は、現行ワクチン抗原から比較的簡単な手順で作製することが可能であり、実用化の点でもメリットがあると考えられる。
 この研究成果は、全てのA型インフルエンザに有効な万能インフルエンザワクチンへの開発に役立つとして、今後の研究に期待が寄せられる。
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つらい夜を乗りこえて 「死ぬんじゃねーぞ!!」 (中川翔子著)本の世界へようこそ

2019年09月03日 09時52分25秒 | 自殺・過重労働
つらい夜を乗りこえて 「死ぬんじゃねーぞ!!」 (中川翔子著)本の世界へようこそ
2019年8月30日 (金)配信共同通信社

 「死ぬんじゃねーぞ!!」という本のタイトルを見てドキッとした。どうしてもこのメッセージだけは伝えたかったのだろう。心に届けと願ったのだろう。いままさに、いじめに苦しみ、死にたいと思っているあなたに。
 著者は「しょこたん」の愛称(あいしょう)で知られるタレントの中川翔子(なかがわしょうこ)(1985年~)。小学生のころは漫画(まんが)やゲームが好きなことも、絵を描(か)くのが得意なことも、安心して表現できた。先生や友だちにめぐまれた。だが中学生になり状況(じょうきょう)が一変する。
 「あいつ絵ばっかり描いててオタクじゃね?」という陰口(かげぐち)。「キモい子」というレッテルをはられて孤立(こりつ)する。みんなの視線がこわい。休み時間もランチタイムも地獄(じごく)。一日が果てしなく長い。
 ある日、くつをかくされてパニックになる。先生は「これを履(は)いて帰りなさい」とローファーをわたしてくれた。しばらくしてその先生からローファー代を請求(せいきゅう)される。いじめは見て見ぬふり。
 「もう、ダメだ」。心がくだけ散った。不登校になり、卒業式も欠席。17歳(さい)のころにはいじめの記憶(きおく)のフラッシュバックがあり、死ぬことしか考えられなくなる。そんなつらい夜をどう乗りこえ、生きのびたのか―。
 死にたい時は、ねるなり、好きなことをするなりして「いまの衝動(しょうどう)から一旦(いったん)、気持ちを逸(そ)らして」と訴(うった)える。通信制高校やフリースクールの道もあること。悩(なや)んでいる時間は「未来の夢の種(たね)を見つけるさなぎの時間」になり得ること。多くのメッセージが、漫画を交えてつづられている。
 いじめられている人だけでなく、自分は関係ないと思っている人にも読んでほしい。いまの日本社会は、だれかを追いこんだり傷つけたりしがちだ。きっとあなたの近くにも、苦しんでいる人がいるはずだから。(文)
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