先日のテレビで、東京のホテルのこの1-3月の平均単価が過去最高の21,587円とコロナ前に比べて3000円も上がったとのこと。連休中の宿泊代が高すぎて、東京から目的地を変更する人も出ているが、これから中国人観光客が戻ってきたらもっと上がる可能性が強く、今年1年は高止まりするとの話。
宿泊施設では、閑散期、繁忙期で値段を変えているところが多く、近年ではAIを使って需要予測と価格決定を行うところも出ているようです。変動幅も大きくなってきており、閑散期に5000円前後だったものが、繁忙期には10,000円を超える値段になることもあるようですし、その典型例がこちらで夏に行われる大曲の花火の日の宿泊代。閑散期は価格競争をして5,000円を切る値段なのに、花火の日は2万円を超えるのも当たり前で、中には10万円なんて値段まで出る始末。花火の日は1年で1日だけですので、あまり派手にすると、花火の日以外にしっぺ返しを食らうことにもなりかねません。
今年は新型コロナに伴う行動制限が4年ぶりに解除になり、この3年間にコスト削減のため人員削減をおこなったため、ここにきて多くの宿泊施設で人手不足となっている模様。人手を確保するためには今までよりも高い時給を出す必要があり、さらに世の中の物価高、光熱費値上げでこれらの影響をもろに受ける宿泊施設はどこも値上げしたいと思っているでしょうから、繁忙期を口実に実質値上げする動きなのでしょう。需要と供給の関係からすれば、至極当然なことなのです。
YHでも季節要因などで値段の上下を今は許されていて、一部のYHでは導入しているところもあるようです。当YHは、受付業務の簡素化を理由に、年間通して均一価格としています。この連休も通常通りの宿泊代金で営業を継続していきます。