フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月8日(月) 曇り時々小雨

2024-04-09 11:42:28 | Weblog

8時、起床。

今朝はタコさんウィンナーの気分。『深夜食堂』のヤクザの竜(松重豊)の好物だった。『プロジェクトX』の公団住宅のダイニングキッチンの話の回で、住宅公団課長の尚明の妻・道子がタコさんウィインナーの考案者だというエピソードが印象に残っている。

チーズトースト、ソーセージ、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。(正岡寛司先生の亡くなった日を2月6日と誤記したが、正しくは2月5日である)

昼食を食べに出ようとして、小雨がパラついてきたのに気づき、家の中に引き返し、ベランダの洗濯物を室内に取り込む。

近所の専門学校の桜並木は満開であるが、明日は雨、それも本降りのようなので、いっぺんに散ってしまうかもしれない。

今シーズンの東京の桜は満開の時期がいつになく遅かった。一週間早ければ(3月末)、初夏を思わせる青空の下で花見が楽しめたであろう。それでも4月の最初の週末に満開となってくれて、多くの人がお花見ができたのはよかった。私も4日(木)から7日(日)まで4日連続でお花見散歩をした。

4日間のうち、一万歩を越えた日が3日ある。よく歩いたものである。「花疲れ」という言葉があるが、さもありなんと思う。

花びらのがくごと落ちているのが散見されるのは、雀が蜜を吸うとき、メジロのように口ばしが長くないので、花の付け根からついばむからである。

昼食を大森の「ちえちゃん食堂」に食べに行く。駅の北口改札から出るのだが、北口改札には駅員が常駐していないので、用のある方は中央改札の方に来てくれとアナウンスが流れている。ホームから駅員の姿が消えて久しいが、改札までか。人員削減がどんどん進んでいる。何かあったときの対応は大丈夫なのかと心配になる。

山王方面に出る。「山王」(さんのう)は大田区の高級住宅地の一つで、ブランド力があるのだろう、「山王〇〇」という看板が目立つ。

そういう中で「ちえちゃん食堂」というネーミングは逆に目を惹く。高級住宅地にここだけ下町の雰囲気が漂っている。

ここに来るのは3回目である。初回は旦那さんだけ、二回目は女将さんだけ、今回初めて二人がそろっていた。

仲の良いご夫婦のようで、カウンターの中の厨房から、二人の話し声が絶え間なく聞こえてくる。

カツオのたたきと鶏の唐揚げ(2個)を単品で注文し、それにごはん(軽め)と味噌汁をつけてもらった。オリジナルの定食である。

写真ではネギに隠れて見えないが、カツオのたたきはたっぷりある。

鶏の唐揚げは揚げたての熱々である。

私の後に来た若者が生姜焼き定食を注文し、私より先に食べ終えて店を出るとき、女将さん(ちえちゃん)が「お仕事頑張ってね」と声をかけた。常連客でバックグラウンドを知っているのだろう。

「暖かくなりましたね」と女将さんが私に話しかけてきた。ええ、ゆっくりお花見もできましたねと答えると、「山王小学校の桜、みなさん写真に撮ってましたね」と女将さんは続けた。バス通りの向かいが山王小学校なのだ。

支払いをして(1110円だった)、私が店を出るとき、女将さんが「お仕事頑張ってください」と言った。あっ、バックグラウンドを知らない客にも(ランチタイムに来る客には)そう言うのね。

「お仕事頑張って下さい」と言われると、ぶらぶら散歩していてはいけないような気がしないでもないが、まだ春休みだかんな(東海林さだおの口調で)と自分に言い聞かせて、ジャーマン通りを歩く。

ゼミ14期生たちは入社2週目に入るわけだが、早くも「会社疲れ」していることだろう。5連勤に体が慣れるのはいつごろだろう。

「ベイクマン」に寄って食パンを一斤購入(6枚切りにしてもらう)。

食後の珈琲は「sanno2198」で飲もう。店名はお店の住所「山王2丁目19番8号」に由来する。

ここまで来ても、カウンター4席のカフェなので、入れないこともある。今日は先客は3人。入れた。

マンデリンとレアチーズを注文する。

先客の3名は地元の常連客で、お煎餅の話をしていた。川崎大師の煎餅屋さんは美味しいけれど超人気でなかなか買えないとか、スーパーで売っている岩槻のおかき(とくにザラメ)は安くて美味しいとか話していた。私も仲間に入れてもらう。「私は亀田のカキの種の小袋を常備しています」とか。

帰宅して昼寝。

夕食は鶏肉の大葉挟み焼き、とろろ、具沢山のつみれ汁、ごはん。

食事をしながらNHKの単発ドラマ『高速を降りたら』(録画)を観る。三姉妹の父親が危篤に陥る。三姉妹の三人の夫たちが東京から一台のレンタカーで、深夜、新潟に向かう。三人はそれほど親しいわけではない。最初、自分の仕事についてマウントをとるようなことをしていたが、長女の夫は離婚届を鞄に入れていた。次女の夫は自分より稼ぎのいい妻に劣等感をいだいいていて、職場の部下の女性と浮気をしている(彼女からスマホに電話がかかってくる)、三女の夫はものすごく気を遣うタイプで妻にも弱音を吐いたりできない。三人の間にしだいに自分の弱さを語り合う雰囲気が生まれてくる。『高速を降りたら』というタイトルは、「男らしさ」の拘束(弱音を吐いてはいけない)を解くという意味をかけているのだということがわかる。車の中の会話劇であり、同時に、ロードムービーでもある。

「男もつらいよ」っていうドラマですね。

風呂から出て、『サンデーソングブック』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。