フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月23日(土) 雨

2018-06-24 15:20:16 | Weblog

9時、起床。

ドーナツ、シューラスク、サラダ、紅茶の朝食。

ドーナツは一昨日ユウキ君からいただいた豊洲の洋菓子店「SAKURA」のもの。シューラスクは昨日マツユカさんからいただいた高知の「田野屋塩二郎」のもの。紅茶に合う。

11時半に卒業生のユカさん(論系ゼミ4期生)と蒲田駅で待ち合わせ、ベトナム料理の「ティティ」へ。(開店の12時まで外で待つ)。

 

彼女は朝の新幹線で神戸からやってきた。明日、前の職場で同僚だった人の結婚式があるのだ。前日から上京するので「先生に会ってご報告したいことがあります」という連絡をいただいて、今日会うことになった。さっそくその「ご報告」をうかがう。ここでははっきり書けないのだが、「仔牛が生まれました」とか「今年は庭の梅の実がたくさん成りました」とかではない。一般的に教え子が大学時代のゼミの先生に「ご報告」ということから予想されるいくつかのトピックスの1つである。一緒に「お願い」もされ、「はい、喜んで」とお答えする。

「ティティ」は私が提示した選択したの中から彼女が選んだ。ベトナム料理が好きなのだ。テーブルに着く前に注文内容はあらかた決まっていた。

海老入り生春巻き。前菜はこれで決まりである。

揚げ春巻き。生春巻きからの揚げ春巻きもこれ以外にない流れである。

鶏おこわ。ここはいろいろ考えるところであるが、牛肉のフォーは注文したいので、ご飯ものがよいかなと。五目炒飯も考えたが、ベトナム料理らしいのは炒飯よりもおこわであろう。

牛肉のフォー。 これで締める。後で「カフェ・スリック」に行くので、デザートは注文せず。

 ごちそうさまでした。 

雨が降っていなければ、腹ごなしに寺町池上でも散歩するところだが、それはやめおく。家を出るとき妻に「今日は卒業生を連れて来るかもしれない」と言っておいた。

一階のかつての私の両親が生活していた二間続きの和室はいまは客間として使っている。両親、2人の子供が同居していたころは、来客用の部屋というものはなく、居間が客間を兼ねていた。世帯員が減って間取りに余裕が生まれたからこそできることである。老後の生活が閉鎖的にはらないためには客間というものがあった方がよい。居間は日常のスペースであるからどうしても散らかしがちになり、気軽に客を招き入れることが難しい。パブリックとプライベートの間に客間というものは位置づけられる。

彼女が手に持っているカップは私へのお土産である。旅先の美術館のショップで見つけて、「これを大久保先生に」と購入してくれたそうである。以前、「チュン」という名前の落ちこぼれの雀を私が飼っていたのを覚えてくれていたのである。

チュンのことを思い出し、泣いてしまいそうである。 でも、号泣はしませんよ。雀の涙。

いまだと朝ドラ『半分、青い』の主人公との連想も生まれそうである。どうもありがとう。

お礼に、「ご報告」のこともあるので、妻のお手製のハーバリウムをさしあげることにした。気に入ったものを2本選んでください。

彼女の目が輝いた。

ここから長い時間をかけて(笑)彼女のチョイスが始まった。

徐々に絞り込まれていく。「2本」というのがくせ者で、もし「1本」だったら即断できたのかもしれない。「2本」の場合はたんに好きなもの上位2本ではなく、組み合わせの効果というものを考慮に入れる必要があるからだ。

そしてこの2本を彼女は選んだ。長い一日だった(笑)。

「私も先生の奥様のような趣味をもちたいです」と彼女が言った。うん、君にも「絵」という趣味があるじゃありませんか。ユカさんが絵を描いて、お姉さんが文章を書いて、二人で絵本を作ることが彼女の夢なのである。でも、最近はとにかく仕事が忙しいのだそうである。

「カフェ・スリック」から「テーブルが空きました」という連絡をいただく(少し前にお願いの電話を入れておいたのだ)。自宅から「カフェ・スリック」までは10分ほど。

紅茶は私はダージリン、彼女はマダムの勧めでヌワラエリア。

この写真は彼女がスマホのカメラで自撮りしたもの。構図に収めるのが上手ですね。でも、本人がカメラに近いので(しかも広角レンズの画面の端)、顔が実際よりも丸く写りがちである。

 私のカメラでフォローしておきましょう(笑)。

シフォンケーキは私は紅茶。

彼女は瀬戸内レモン。 

ご多分にもれず彼女の職場も恒常的な人手不足である。帰宅はいつも11時を過ぎるらしい。彼女は頑張り屋なので、どうしても頑張ってしまう。しかし、それで健康を損なったら元も子もないから、個人個人が自分の抱えている仕事を頑張るのではなく(その量が多いのが問題なのだから)上の方に働きかけて、仕事の配分の仕方の見直しや人の手当てを願い出た方がよいです。頑張るなら、まずそちらの方をダメもとで頑張ってみて下さい。

ノビノビといきましょう。

今日もマダムを交えて楽しくおしゃべりした。

ラストオーダーの時間(5時半)となって、ドアには「CLOSE」の札が掛けられた。

 テラスのテーブルでマダムにわれわれの写真を撮っていただく。

ユカさんにマダムと私の写真を撮ってもらう。「先生とのツーショットは初めてかもしれませんね」とマダム。えっ、ホントですか? 

これから彼女は白楽(東横線)にお住いのお姉さま夫婦を訪ねて、今夜はそこに泊まるそうである。絵本の相談などされるといいのではないかしら。9月には学会が神戸であるので、もし都合が合えば、神戸の街でカフェをしましょう。

夕食はサーモンのムニエルのホワイトソース掛け、玉子野菜スープ、サラダ。

ホワイトソースにはソテーしたエリンギと葱が入っている。

デザートはさくらんぼ。

3時、就寝。