フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月7日(火) 雨

2015-07-08 16:21:58 | Weblog

7時半、起床。

朝から雨が降っている。今年も雨の七夕だ。

トースト、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

9時半に家を出て、大学へ。

2限は演習「個人化の社会学」。

昼食は36号館ラウンジの売店で買ったおにぎり2個。

3限は講義「現代人のライフスタイル」。「サードプレイス」(家庭でも職場でもない第三の場所)のモデルとして、TVドラマ『深夜食堂』のあの食堂をとりあげる。第一部第5話「バターライス」を取り上げたが、「サードプレイス」という概念に魅力を感じてもらえたかどうかは別として、きっと今夜、「バターライス」を食べたくなる学生が何人もいるに違いない。

夕方、卒業生のAさん(一文、1999年卒)と「SKIPA」で会う。私のほうが少し早く着いて今年初の梅ソーダを注文。

ほどなくしてAさん到着。彼女は新聞記者。多忙な毎日を送っていて、昨日は3時間しか寝ておらず、今日もここに来る直前まで取材だったそうだ。お疲れ様です。彼女も梅ソーダを注文。

普段であれば退社後、保育園に息子さんを迎えに行くのだが、今日は彼女のお母様が保育園に息子さんを迎えに行って預かってくれている(夕食も食べさせてくれている)ので、ここで早めの夕食をとりますということで、チキンカレーとビールを注文。Aさんはここのチキンカレーが大好きなのだ。私も同じものを注文したが、ビールは頼まない。

食後にアイスチャイ。

今日会ったのは、彼女から目を通してほしいと頼まれていた原稿があり、それを読み終えたので、その感想を伝えるためである。大変に面白かった。正直、彼女がこれほど文章の腕を上げているとは思わなかった。細かく見れば、改善すべき点はいくつかあるし、実際、指摘してはおいたが、それらは教員的存在証明みたいなもので、「何もいうことはありません。感服しました」で済ませても一向に構わないようなことがらである。この原稿が活字になって世に出るにはまだいくつかの段階が必要だろうが、その日が一日も早く訪れることを期待する。

Aさんはもっとも付き合いの長い卒業生のうちの一人である。彼女をはじめて見かけたのは大教室での講義のときであったが、いつも遅刻しがちで、授業の途中から教室に入って来たにもかかわらず、堂々と一番前の机に座り、しかも驚くべきことに、ほどなくして机につっぷして居眠りを始めるのである。「なんなんだ、こいつは」と私は思ったが、もしかするとそれは彼女の計算された自己アピールの方法だったのかもしれない・・・とういうことは全然なくて、どう考えてもたんにがさつな人間であったとしか思えない。

その彼女が、かくも周到に計算された構成と深い人間観察にあふれた文章を書くようになるとは・・・。人間は成長するということ、あるいは人間には意外な側面があるということは、長く付き合ってみないとわからないものである。

9時、帰宅。

8月末の信州旅行、9月中旬の東北旅行の宿をネットで予約する。まだ早いかなと思いつつ、ネットで検索していたら、どちらも週末のせいか、すでにいまの時点で満室となっているホテルが多いことに驚いた。