フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月29日(水) 晴れ一時雨

2015-07-30 21:00:05 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(ハム、トマト、ベビーリーフ)、オレンジジュースの朝食。

11時に家を出る。今日はあちこち回る予定がある。まずは床屋に行ってスッキリする。

昼食は「寿々喜」で鰻を食べることにする。

店は混んでいて、注文した鰻重が出てくるまでかなり待った。でも、待った甲斐があった。ここのタレはそんなに甘くない。だから山椒なしで食べられる。というか、山椒を掛けるのを忘れて最後まで食べてしまい、食べ終わってから山椒を掛けなかったことに気が付いたのだ。

肝吸いは別注文。

カフェ仲間の清水直子さんの個展が西荻窪のギャラリー「FALL」で今日から始まる(8月2日まで)。

駅を降りるとにわか雨が降っていた。

北口の商店街を吉祥寺方向に歩いて5分ほどでギャラリー「FALL」に到着。

清水さんが在廊されていた。こんにちは。

今回の個展のテーマは「アミーゴ」。不思議な生き物たちがいっぱい。

 

土偶のイメージ。

おお、イエティたちもいる。

今年の清水さんは本当に活動的だ。

西荻窪から中央快速で国立へ移動。U君と改札で待ち合わせて、「ロージナ茶房」へ行く。地元では有名なカフェである。

U君と私の関係は一言では表せない。彼と最初に会ったのは、私が大学3年生、彼が中学1年生のときだ。東急目蒲線(当時)で蒲田の一駅隣の矢口渡(やぐちのわたし)にあった「F塾」という学習塾で私が講師(国語)をしているときの生徒であった。つまり私は「先生」であった。

彼は中学を卒業生して、私の母校である都立小山台高校に進学し、私がOBとして教えに行っていたバドミントン班に入ってきた。ここでは私は「先輩」であった。ちなみに彼はいまでもバドミントンを続けていて、先日も全日本のシニア選手権(50代の部)に出場している。

彼の高校卒業後は何度かOB会で会ったが、私がバドミントンから遠ざかったこともあって、長らく会わない歳月があり、それがつい最近、彼からメールが届いて「会いましょう」ということになったのである。彼は学芸大学の大学院(修士)を出てから小学校の教員となり、20年目にM大学の教員に転じた。専門は教育学で、私の専門の社会学とは隣接領域である。つまり私の「同業者」である。名刺をいただいたが、学部長の要職にあり、某学会の常任理事でもある。しかし、小学校の先生を長くされていたためか、私が「先生」かつ「先輩」であるためか、大学教授にときどき見られる偉ぶったようなところのまったくない、やわらなか物腰の紳士である。

彼はメールで「大久保先生」と書いてくるが、「先生」は「同業者」同士の呼称としてよく使われるが、この「先生」には塾での「先生」-「生徒」の関係が反映されてもいるようである。

私はアイスレモネード、U君はアイスココアを注文。あとから追加で2人ともホットコーヒーを注文。

U君が急に私に連絡のメールをくれたのは、最近、私のブログの存在に気づいて、まとめ読みをして、会って話をしたくなったからだが、ブログの印象から私が独身(未婚ではなくバツイチ)のように受け取ったらしい。第一に、外食をよくする。第二に、カフェを毎日のように利用している。第三に、ときどき女性が登場する。なるほど・・・。ということは、この条件を裏返すと「既婚者」のイメージになるわけだ。第一に、食事は家でする。第二に、自宅で寛ぐ。第三に、社交のネットワークは同性的である(男性は男性たちと、女性は女性たちと付き合う)。確かにそういう人(既婚者)は多いように思うが、窮屈なことである。

私はアメリカの社会学者オルデンバーグの「サードプレイス論」を引きながら、第一の場所(家庭)と第二の場所(職場)の往復に終始するライフスタイルを批判し、第三の場所(カフェはその典型である)のあるライフスタイルの必要性・有効性を説いた。同時に、オルデンバーグの「サードプレイス論」は近代社会の性別役割分業を反映して第三の場所での社交が同性的(というよりも男性中心的)であることを指摘して、今後、第三の場所での社交はもっと混性的なものになっていくだろうということを述べた。

U君は私のライフスタイル論に大変興味をもったようだったが、彼自身のライフスタイルは、話を聞く限り、典型的な既婚者のものである。ひとつ年下の専業主婦の奥さんと大学院生の二人の息子さんは、夫婦の同伴性、家族の凝集性において大変高いもののようである。それはそれで大いに結構。私の真似をすることはありません。ただ、生活空間に3つの拠点があることは、三脚のイメージで考えてもらえると理解しやすいかと思いますが、生活の安定性(ワークライフバランスとリスク分散)という点ではすぐれているので、高齢期のライフスタイルを考える上で参考になるでしょう。

U君はこの国立に住んでいる。U君に国立の街を案内してもらう。

途中の道で、小学校時代の教え子のお母さんに話しかけられて、しばし立ち話。生徒思いの先生であったことがうかがわれる。

この「まっちゃん」という居酒屋は暖簾が出ていないにもかかわらず常連の男性客たちで満席状態である。まさにオルデンバーグのいう「サードプレイス」である。 

鰻料理の専門店「うなちゃん」。ここも地元の常連客たちで満席状態で、男性が多いが、女性も混じっている。

「あちらが国分寺ガイセンです」と説明してくれるU君。「ガイセン?」と尋ねたら「崖線」のことだった。なるほどそこで地形に段差が出来ているではないか。なんだか「ブラタモリ」みたいだ(笑)。ちなみにいまこの写真を改めて見て気づいたことがある。そうだった、U君はサウスポーだった。バトミントンの試合でサウスポーの選手を相手にするとちょっとやりにくのである。

国立駅(北口)に到着。時刻は5時半になろうとしていた。私は次の予定があるので、ここでお別れである。K君がバッグから紙袋を取り出してお土産ですと渡される。地元のお菓子とのこと。ありがとう。

また、会いましょう。今度は早稲田か、蒲田でね。

中野で東西線に乗り換えて、神楽坂へ。

6時半に仕事終わりのきょうこさん(ゼミ一期生)と「SKIPA」で待ち合わせる。

私は梅ソーダ、きょうこさんはシークァーサーを注文。

食事は、私は定食(鶏肉と冬瓜の煮物)きょうこさんはチキンカレーを注文。

 きょうこさんはゴールデンウィークにタイ旅行(一人旅)をした。私だけでなく、宙太さん、のんちゃんにもお土産を買ってきてくれた。

閉店の時間(午後8時)になったので、お隣の「トンボロ」に移る。

2人ともコーヒー(Aブレンド)を注文。

私はもう少し食べたかったので、クロックムッシュ。

きょうこさんはコーヒーゼリー。

前回、「トンボロ」にきょうこさんと来たときは波鈴(ハーレー)さんは不在で、ダルビッシュ君だけだったが、今日は波鈴さんにきょうこさんを紹介できた。2人は広島カープの話題で盛り上がっていた。

9時に店を出る。

きょうこさんはまだ「まやんち」のピーチメルバを食べたことがないというので、8月の下旬に連れて行ってあげましょうということになる。手帳に予定を記入しながら、たぶん私は今シーズン、過去最多のピーチメルバを食べることなるだろうことを確信した。

10時、帰宅。

ギャラリー「FALL」で購入した品をテーブルに並べてみる。清水さんの作品は手前の3つの作品。左奥のマグカップは下村潤子さんという作家さんの作品。やさしい色合いとフォルムが気に入った。右奥の同じ柄の二つのミニカップは、作家さんの作品(一点もの)ではないが、80年代の製品で、あの時代の明るいリズムが感じられる。

東工大社会人教育院助教の宮本明子さんから彼女が企画にかかわっている「バーチャルリアリティの最前線」という連続講演会(有料)の案内がメールで届いたので、転載しておきます。

http://www.kyoiku-in.titech.ac.jp/lecture/detail_231.html

宮本さんは昨年度まで現代人間論系の助手をされていたが、今年の4月から新しい職場に移られた。忙しい職場のようだが、仕事は充実しているようである。夏休みらしい夏休みのない夏のようですが、夏バテに気を付けて頑張って下さい。


7月28日(火) 曇り

2015-07-30 01:25:53 | Weblog

7時、起床。

トースト、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。

12時に家を出て、大学へ。

1時から研究室で面談を一件。私のゼミを希望している2年生で、秋のゼミ選考期間に短期留学で不在の学生の前倒し面談。

2時から会議があるので、昼食(崎陽軒の「夏」のお弁当)をとりながらの面談。

学生の手土産の抹茶ジュレをいただく。

2時から大学院の社会学コース会議。

5時から学会関連の会合。7時過ぎまでかかる。

夕食は「ベール」で。

カップスープは人参スープ。

鶏の唐揚げタルタルソース。レモン汁だけでも十分美味しいが、タルタルソースをつけて食べるともっと美味しい。

海老とトマトのスパゲッティ。海老がたっぷり!

食後の一服は「カフェゴト―」でアイスココア。

店内にはいつまでも映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』のポスターが貼られている。

佐藤優という人は顔が怖いので著書を読むことを避けてきたのだが、最近、ある雑誌の記事で、彼が、現代哲学を勉強しようと思ったら実存哲学、分析哲学、社会哲学を学ぶ必要があり、実存哲学については、哲学書としてはキルケゴールの『死に至る病』や『反復』が最適だが、村上春樹『1Q84』、角田光代『八日目の蝉』、川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』、山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』などの小説を読むことを勧めると書いていて、大いに感心すると同時に共感した。先代の「知の巨人」である立花隆は小説をまったく読まない人だったが(それは時間の無駄だと考えていた)、「知の巨人」の後継者は小説を大いに読む人である。

10時、帰宅。

卒業生のさやかさん(一文社会学専修、1997年卒)から母親(父親も歓迎)を対象にしたワークショップのお知らせが届いたので、転載しておきます。

「OYAOYA?」ー「誰でもみんなで『産後クライシス』を大解剖」

http://patomato.com/oyaoya/2015/07/300/

7月31日(金)10:00-11:30