フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月18日(水) 晴れ

2009-02-19 02:18:33 | Weblog
  9時、起床。スモークサーモン、トースト、紅茶の朝食。このところ体重が増加傾向にある。1月6日に人間ドックの予約をした作戦が功を奏し、年末年始は食べ過ぎないように自制心が働き、体重増をすることなく新年のスタートが切れたのだが、その後に気が緩み、2キロほど増加してしまった。い、いかん。というわけで、午後、今週2回目のジムへ行く。ウォーキング&ランニングを1時間。オムライス一皿分のカロリーを消費。天気はよいが、今日も気温は低めで、シャワーを浴びてすぐ外に出ると湯冷めをしそうなので、ジムの入っているビルの2階の喫茶店で30分ほど読書をしてから、館外に出る。くまざわ書店で新刊の新書類を購入。

  山森亮『ベーシック・インカム入門』(光文社新書)
  内藤淳『進化倫理学入門』(光文社新書)
  石渡嶺司・大沢仁『就活のバカヤロー』(光文社新書)
  小幡績『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)
  勝間和代『断る力』(文春新書)
  三浦展『非モテ! 男性受難の時代』(文春新書)
  春日武彦『精神科医は腹の底で何を考えているか』(幻冬舎新書)

  店内にずっとオバマの演説が流れている。英語の教材のCDのようである。くまざわ書店は蒲田で一番品揃えのいい書店だが、「ゲド戦記」や「崖の上のポニョ」のテーマソングとか今回のオバマの演説とかを四六時中流すのが困った点である。それにしてもどうして他国の政治家の演説がこんなに商品化されるのだろう。演説(言葉)で人々が熱狂するのは不安の時代だからである。ヒトラーの片腕だったゲッベルズの演説も人々を熱狂させたが、演説が人々を熱狂させるときの構造は同じである。喚声をあげたがっている人々がいて、彼らが喚声を上げやすいタイミングで、彼らが欲している言葉(単語やフレーズ)を口にすればよいのだ。最初は穏やかに語り始め、徐々にテンションを上げていって、最後に頂点にもっていく。一種の性行為だ。オバマ大統領の就任演説をライブで私も聴いたが、聴衆は明らかに欲求不満気味だった。喚声をあげたいのにそのタイミングがわからなくて戸惑っている様子だった。選挙戦を戦っていたときのオバマの演説とは明らかに違っていた。「大統領になる」ための演説と「大統領としてやっていく」ための演説の違いといっていいだろう。前者は「夢」や「理想」を語っていればそれで足りたが、後者は「現実」を語らなければならない。選挙戦はイメージで戦えたが、これからは政策の実効性が厳しく問われるようになる。あのとき、オバマは、いや、「オバマ」というシステムは、ギアチェンジをしたのだ。聴衆が望んでいるよりも少しばかり早い時点で。