7時半起床。今日から11月、今年も残すところ2ヶ月である。明日は体育祭で授業がないので、いつもより一日早い週末気分である。朝食の前に先日の現代人間論系の教室会議で宿題に出た「ゼミの年間活動計画」を作成して先生方に送る。夏と冬、年に2回合宿をする(つもり)。ゼミは3年・4年の2年間だから合計4回合宿をすることになる。多いかな・・・。文学・哲学系の先生は合宿なんてものをこれまで一度もやったことがないという方が多く、とても大変なことのように考えているが、社会学では合宿は年中行事で、合宿をしないゼミというものは考えられない。たしかに合宿はいろいろと面倒なこともあるが、幹事の学生がしっかりしていれば教員の負担はずいぶんと軽くなる。朝食は地鶏の照り焼きとごはん。9時半に家を出る。
2限の社会学演習ⅠBは出版不況とその要因についてのグループ発表。出版不況とはいえ、文学部のとくに女子学生にとって出版社は憧れの就職先の1つである。実際、昨日観たTVドラマ『働きマン』も菅野美穂演じる出版社勤務の28歳の女性が主人公である。いや、私自身、学生の頃は出版社を就職希望先の1つに考えていた。とにかく本は好きであったから、その生産の現場にかかわることは魅力的であった。卒業生で何人か出版社に就職した人がいて、一緒に仕事をしたこともある。教え子からの原稿の依頼は少なくとも一度は引き受けることにしているので、どうぞご遠慮なく。
昼食は「たかはし」で刺身定食。美術史の肥田先生と一緒になる。今日は授業が4コマもあるそうだ。ご自分でそのように固めたわけではなく、時間割の都合でそうなってしまったのだという。一日4コマはきつい。3コマだってきついと思う。教室で授業をするという身体的行為そのものもきついし、それ以上に、前日に授業の準備をすることがきつい。当然、寝不足になり、寝不足の状態で3コマないし4コマの授業に臨むことになるわけで、これは本当にしんどいと思う。経験的に言って、一日2コマがベストである(一日1コマだと休みの日がなくなってしまうのでよろしくない)。肥田先生は来年が初めての特別研究期間なので、それを楽しみに日々頑張っていらっしゃるのであろう。
3限・4限の時間は研究室で授業の準備。5限の基礎演習では締め切りまで一ヶ月と迫ったレポートの提出に向けて、実例をとりあげて、レポートの書き方についてレクチャーする。技術的なこと以前に、一番肝心なことは、自分が書いているレポートを自分で面白いと思えるか否かである。積極的に個人指導を申し込んでくる学生は少数なので、この連休の間に全員(個人指導をした者は除く)に各自の草稿(夏休みのレポート)に対するコメントをメールで送ることにする。
帰りがけに、生協戸山店とあゆみブックスで以下の本を購入。
ジョルジュ・ルフェーブル『革命的群集』(岩波文庫)
牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』(平凡社新書)
見城徹『編集者という病』(太田出版)
川本三郎『ミステリと東京』(平凡社)
電車の中で『編集者という病』を読む。
「この本は現役編集者としての総決算であり、編集者という病いを背負った人間の総決算でもあり、だから僕の人生の総決算なのだと思います。僕は自分がどう生きるかという形でしか仕事をしてこなかった気がします。日々ぶち当たる問題や難関との格闘や恋する女性への想いの一つ一つが、自分の作った本の中に反映され刻印されているはずです。僕が生きていることの証明として、七転八倒や歓喜や絶頂や僕の涙が染み込んでいるわけです。表現者の精神の世界を本という形にし続けたのですから、その本にわずかであっても僕の手形が残っているはずです。」(19-20頁)
熱い語りである。その熱は確かに「編集者」という病に特有の高熱なのであろう。

落葉(第二研究棟の前で)
2限の社会学演習ⅠBは出版不況とその要因についてのグループ発表。出版不況とはいえ、文学部のとくに女子学生にとって出版社は憧れの就職先の1つである。実際、昨日観たTVドラマ『働きマン』も菅野美穂演じる出版社勤務の28歳の女性が主人公である。いや、私自身、学生の頃は出版社を就職希望先の1つに考えていた。とにかく本は好きであったから、その生産の現場にかかわることは魅力的であった。卒業生で何人か出版社に就職した人がいて、一緒に仕事をしたこともある。教え子からの原稿の依頼は少なくとも一度は引き受けることにしているので、どうぞご遠慮なく。
昼食は「たかはし」で刺身定食。美術史の肥田先生と一緒になる。今日は授業が4コマもあるそうだ。ご自分でそのように固めたわけではなく、時間割の都合でそうなってしまったのだという。一日4コマはきつい。3コマだってきついと思う。教室で授業をするという身体的行為そのものもきついし、それ以上に、前日に授業の準備をすることがきつい。当然、寝不足になり、寝不足の状態で3コマないし4コマの授業に臨むことになるわけで、これは本当にしんどいと思う。経験的に言って、一日2コマがベストである(一日1コマだと休みの日がなくなってしまうのでよろしくない)。肥田先生は来年が初めての特別研究期間なので、それを楽しみに日々頑張っていらっしゃるのであろう。
3限・4限の時間は研究室で授業の準備。5限の基礎演習では締め切りまで一ヶ月と迫ったレポートの提出に向けて、実例をとりあげて、レポートの書き方についてレクチャーする。技術的なこと以前に、一番肝心なことは、自分が書いているレポートを自分で面白いと思えるか否かである。積極的に個人指導を申し込んでくる学生は少数なので、この連休の間に全員(個人指導をした者は除く)に各自の草稿(夏休みのレポート)に対するコメントをメールで送ることにする。
帰りがけに、生協戸山店とあゆみブックスで以下の本を購入。
ジョルジュ・ルフェーブル『革命的群集』(岩波文庫)
牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』(平凡社新書)
見城徹『編集者という病』(太田出版)
川本三郎『ミステリと東京』(平凡社)
電車の中で『編集者という病』を読む。
「この本は現役編集者としての総決算であり、編集者という病いを背負った人間の総決算でもあり、だから僕の人生の総決算なのだと思います。僕は自分がどう生きるかという形でしか仕事をしてこなかった気がします。日々ぶち当たる問題や難関との格闘や恋する女性への想いの一つ一つが、自分の作った本の中に反映され刻印されているはずです。僕が生きていることの証明として、七転八倒や歓喜や絶頂や僕の涙が染み込んでいるわけです。表現者の精神の世界を本という形にし続けたのですから、その本にわずかであっても僕の手形が残っているはずです。」(19-20頁)
熱い語りである。その熱は確かに「編集者」という病に特有の高熱なのであろう。

落葉(第二研究棟の前で)